10戦未勝利の名古屋…風間八宏監督に訊いた苦境を脱するための改善点は?

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2019年08月05日

「チャンスは作れている」

この日もチームを勝利に導けなかった風間監督。今後、どうチームをマネジメントするのか。(C)SOCCER DIGEST

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[J1リーグ21節]浦和2-2名古屋/8月4日/埼玉

 またも試合終了間際に悪夢が待っていた。前節のG大阪戦、2-1とリードしながら後半アディショナルタイムに追い付かれた名古屋は、浦和とアウェーで対戦した21節でも、同様の展開で10試合ぶりの勝利を逃した。

 序盤は上々の出来だった。開始2分には、夏の新戦力である太田宏介のCKの流れから前田直輝のクロスを和泉竜司が押し込んで先制。25分にはガブリエル・シャビエルの左からのクロスを今度は前田がボレーで合わせ、リードを2点に広げた。

 しかし、前半アディショナルタイムに興梠慎三にヘッドで1点を返されると、勝利目前だった後半アディショナルタイムには、浦和に復帰した関根貴大に劇的なヘッドを決められて、ドローに持ち込まれた。

 風間八宏監督は試合後の会見で「前半は素晴らしい出来だったと思いますが、やはりチャンスを仕留められなかった。これ以上ないチャンスを仕留められなかったのは残念です。それから後半のところで苦しくなって、最後自分たちで時間をコントロールすることができなかった。もったいなかったです。ただ、選手はしっかり戦ってくれたと思います」と振り返る。

【浦和 2-2 名古屋 PHOTO】土壇場の関根弾で追いつきドロー決着、試合前には優しさ溢れる槙野をキャッチ!
 

 5月17日に行なわれた11節の川崎戦を1-1で引き分けて以降、これでリーグ戦では10試合、2か月以上勝利から見放されている。内容は悪くないが、結果が出ないジレンマに苦しんでいるが、今後、どう改善すべきなのか。指揮官に訊くと、こう答えが返って来た。

「攻撃のところではチャンスはある。そこを決めるかどうか。我々がやることはもっとチャンスを作ること。それがひとつ。

 また今日で言えば時間を使うということ。それはプロ選手であればトレーニングをすることではないと思います。そこのところをひとつずつ、厳しい戦いを相手も本気で来ているわけですから、自覚を持っていくことだと思います」

 次戦はホームに、リーグ連覇中、そして風間監督にとっては古巣である川崎を迎える。強敵にどう臨むのか、“風間グランパス”の行く末を占う一戦になりそうだ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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