モロッコ代表入りを決断したB・ディアス [写真]=Getty Images
モロッコ代表入りを決断したレアル・マドリード所属のMFブラヒム・ディアスが、その背景を明かした。14日、スペイン紙『マルカ』がコメントを伝えている。
1999年8月3日にモロッコ人の父とスペイン人の母との間に誕生したB・ディアスは、両国の代表でプレーする権利を保有。アンダー世代ではスペイン代表でのプレーを選択し、2021年6月に行われたリトアニアとの国際親善試合ではA代表デビューも果たした。しかし、その後は出場機会を得られずにいると、以前から誘いを受けていたモロッコ代表への“鞍替え”を決断。今月13日にはアンゴラ代表、モーリタニア代表との強化試合に臨むメンバーに名を連ねた。
“アトラスの獅子”の一員としてキャリアの新たな一歩を踏み出すこととなったB・ディアスは「スペイン代表としてプレーできるように要求したことはないし、今後もそのようなことはないだろう。僕はピッチ上で証明するよ。そこが僕にとって最も得意な場所であり、功績を積み重ねることができるからね」とコメント。その上でモロッコ代表入りを決断した背景について次のように明かしている。
「僕は100パーセントスペイン人であり、100パーセントモロッコ人でもある。僕はスペインで育ってきた。スペイン戦でゴールを決めることができたら、もちろん喜ぶだろう。でも、できれば他の国を相手にゴールを決めたいね。僕は常に両国への愛情を持っているし、どちらも素晴らしい国だと声を大にして言えるよ。そして、今回の自分の決断には100パーセントの確信を持っている」
「僕は常に自分の心で決断するけど、今回もそうだったんだ。僕は夢を持った少年であり、単純なんだ。モロッコが示してくれた愛とプロジェクトは、自分にとって良いものだと感じたし、素晴らしいことを成し遂げたいとも思ったよ。みんなが動揺するのも理解できるが、これは僕の決断であり、すでに下されたものだ。今になって『もしも』と考えても仕方がない。何も変えるつもりはないよ」
一昨年に行われたFIFAワールドカップカタール2022にて、モロッコ代表はアフリカ勢初のベスト4進出を果たした。しかしながら、1月から2月にかけて行われたアフリカネーションズカップではラウンド16敗退という不本意な結果に。レアル・マドリードで今シーズンここまで32試合に出場し8ゴール4アシストを挙げている24歳は、“アトラスの獅子”にどのような影響をもたらすのだろうか。今後の活躍に注目が集まる。
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By サッカーキング編集部
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