広島・森下 勝敗つかずも価値ある9回1失点 最後まで球威落とさず「自分の球投げられた」

[ 2022年5月8日 05:30 ]

セ・リーグ   広島2-1DeNA ( 2022年5月7日    マツダ )

<広・D>サヨナラ本塁打を放った西川に抱きつく森下(右から2人目) (撮影・奥 調)
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 広島・森下の熱投が今季3度目のサヨナラ勝ちを呼んだ。佐々岡監督は「粘って試合をつくってくれたことが勝ちにつながった」と絶賛。勝敗はつかずも、価値ある9回1失点だった。

 「全体的によかったと思う。自分の球をしっかりと投げることができたのはよかった」

 9回を投げたのは今季2度目。球数が104球を数えて迎えた9回に153キロを計測したように球威が落ちなかった。唯一の失点は5回。2死二塁で投手・上茶谷に左前打を許し、アウトのタイミングだった堂林の本塁の返球を坂倉が処理できず先制の生還を与えた。6回以降は無安打で追加点を許さず「割と平均的に球速が出ていたので、そこはよかった」と振り返った。

 打力の高さも9回まで任された要因の一つとなった。6回先頭で右越え二塁打を放ち、打率・353(17打数6安打)。7回に同点に追いつき、なおも1死一、三塁の場面では代打を送られずに打席へ向かった。投手前に上々の犠打を転がすも、三塁走者が間一髪で本塁憤死。「投手(エスコバー)がうまかった…」と悔しがった。

 今季は登板7試合のうち6度、7イニング以上を投げている。「一番は試合をつくりたい」。自身に4勝目はつかなくても、チームの劇勝を心底喜んでいた。(河合 洋介)

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2022年5月8日のニュース