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村田、世界に売り込む ビックマッチ実現に向け知名度アップへ

[ 2018年10月12日 05:30 ]

WBA世界ミドル級タイトルマッチ   (王者)村田諒太《12回戦》(同級3位)ロブ・ブラント ( 2018年10月20日    米ラスベガス・パークシアター )

サンドバッグにパンチを打ち込む村田諒太(撮影・井上徹)
Photo By スポニチ

 米ラスベガスで2度目の防衛戦に臨む王者・村田が11日、都内のジムで練習を公開した。自身3度目、世界王者としては初となるラスベガスでの試合にあたり、入場時に着用するTシャツに漢字で名前を入れ、グローブやシューズは日本をイメージさせる赤で統一。試合内容も含め「日本の村田」をボクシングの本場に印象づけ、V2後のビッグマッチをアピールする。

 村田は黒いナイキ社製のTシャツで公開練習に登場した。胸部に白字で「DON’T STOP UNTIL THE TOP(頂点まで止まるな)」のメッセージ、右脇腹には赤字で縦書きの「村田諒太」。メッセージはミドル級最強を目指す村田の姿勢を表したもので、名前にわざわざ漢字を使ったのは米国のファンに日本人のインパクトを与えるため。セコンド陣も着用して一体感を出す。

 グローブはカナダのライバル社製を初めて使用するが、色は赤を選択。挑戦者を意識して従来は青だったシューズも赤に替わり、関係者は「日本の色をイメージした」と明かした。デザインには無頓着な村田も、来年のビッグマッチ実現へ「クリアすれば米国での知名度も上がってくる」とアピールを意識する。帝拳ジムの浜田剛史代表は「ラスベガスで村田ここにあり、を見せなければ。ただ勝つだけでなく、村田の名前を米国全土に知らしめる試合」とKOを指令した。

 公開練習では足元に水たまりができるほどたっぷり汗を流した。体重もリミット(72・5キロ)まで既に3キロを切っている。「落ち着いていると思う。いつもは、もっとピリピリしている。ここまで100%の準備ができているので期待してほしい」。今後を左右する一戦へ、戦闘態勢は整いつつある。

 ○…DAZNで解説を務める元WBC世界バンタム級王者・山中慎介氏が練習を視察。高校とジムの後輩、村田の試合について「足を使う相手を追う展開になる。相手が止まっていれば当たるけど、動いている時にどれだけ多く当てられるか」と予想した。KO指令に関しても「絶対に倒さなきゃと思うと、気持ちばかり先に行って手数が少なくなる」と意識しすぎないことの重要性を説いた。

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2018年10月12日のニュース