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日本、W杯出られるか…長友が“危機感”猛省&打開策提言

[ 2019年2月3日 05:30 ]

アジア杯決勝   日本1―3カタール ( 2019年2月1日    UAE・アブダビ )

<日本・カタール>カタールに敗れ準優勝、表彰式を終えて壇上から引き揚げる日本代表イレブン(撮影・篠原岳夫)
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 日本代表はカタールとの決勝に1―3で敗れ、2大会ぶり5度目の優勝を逃した。史上初めて先発がオール海外組となった一戦だったが攻守に完敗。DF長友佑都(32)は現状では22年W杯カタール大会への日本の出場も危ういと危機感を訴え、今後はアウェーでの強化試合を強く求めた。森保ジャパンは2日、UAEで解散し、それぞれ日本、欧州など帰路に就いた。

 目の前に広がる屈辱的な光景が長友の口調を激しくした。紙吹雪舞う優勝セレモニー。歓喜するカタール選手。「もう韓国やオーストラリアだけじゃない。カタールにUAE、イラン…。日本にとってW杯は当たり前ではない。出られるかも分からない。それほどの危機感です」。中東の新鋭国に完敗し、焦燥感をあらわにした。

 もちろん、指をくわえて見ているつもりはない。「親善試合をアウェーでやりたい」と打開策を提言した。森保監督の就任後、親善試合は全てホーム開催。「強豪国は明らかに力を抜いている」。もっと厳しい環境に飛び込まないと本当の勝負強さが身につかない――。世界を知る男の言葉は決して軽いものではなかった。

 当然、自身への戒めもある。「これが最後になるかもしれない、代表は。ベテランとして優勝に貢献できなかったので。監督もベテランをどうするか、考えると思う。逆の立場なら考えますから」。果たせなかった責任を感じ、徹底的に自身を追い込んだ。

 絶望的な気持ちはある。だがここで下を向かないのも雑草魂たるゆえん。「今後のサッカー人生を考えれば新たな原動力になる。南米選手権は相手も本気だし凄い経験になると思う。トルコに帰って根性入れてやりますよ。親友(香川真司)も待ってるしね」

 とことん、自身を追い込み、おとしめる発言も全ては次により大きく飛躍するため。明大時代、応援の“太鼓叩き”からプロ選手に成り上がったように長友の「雑草魂」に火が付いていた。

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