関学大監督 指導方針は「人間形成が目的」「僕にほめられるためにやってもしゃあない」

[ 2018年5月26日 18:51 ]

<関学大アメフット会見>会見する関学大の鳥内監督 (撮影・奥 調)
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 6日に行われた学生アメリカンフットボールの試合で日本大のディフェンスライン(DL)宮川泰介選手(20)が無防備な関西学院大のクオーターバック(QB)に後方から悪質な反則タックルをして負傷させた件に関して関学大アメリカンフットボール部は26日、兵庫県西宮市内で3度目の記者会見を行い、「多くの矛盾があり、到底真実とは認定できない」と日大の再回答に反論。十分な信頼関係を取り戻せるまでは日大との定期戦を中止すると発表した。

 1時間半に及んだ、関学大アメフト部としての会見の中で終始日大への怒りをにじませた鳥内秀晃監督(59)。23日に行われた日大の会見で内田正人前監督(62)へ過剰なまでに気を使っていることが見て取れた井上奨(つとむ)前コーチ(30)について「コーチが(普通に)話をできない状況は異常」と断じ、「僕はあり得ません」と自身とコーチ陣の関係とは対照的であるとした。

 また、鳥内監督は自身の指導方針について「勝つことじゃなく人間形成が目的。勝つために役割を与えることでコミュニケーション力が養える。上級生だけでなく下の意見も吸い上げる。それで勝てる時もある。負ける時もある」とし、選手個々については「性格は色々ある。矯正をする意味があるのかな。個性を尊重して一番いいプレーを目指せばいい。矯正するのは違う」と優しい性格とされる宮川選手を「優しいからダメなんだ」と追い込んだ日大の指導陣に疑問を呈した。

 その上で「僕にほめられるためにやってもしゃあない。それじゃ最終的に勝てない」とも。また、負傷したQB以外の選手へのケアも必要な状況だが、小野宏ディレクター(57)は「選手のケアをしたいが、追いついていない状況」と説明し、鳥内監督は「経過は説明しているが、毎日はしていない。あしたの試合に集中させている」と話した。

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2018年5月26日のニュース