【玉ノ井親方 視点】横綱の油断というより勢の出足

[ 2018年7月12日 09:33 ]

大相撲名古屋場所4日目   ○勢―鶴竜● ( 2018年7月11日    ドルフィンズアリーナ )

勢(右)は押し出しで鶴竜を破る(撮影・奥 調)
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 勢はまわしにこだわらず前に出たのが良かった。3日目までは右を差そうとする意識が強すぎて、力で自分の形に持っていこうとしていた。それが裏目に出て3連敗。でも、鶴竜戦は負けて元々と開き直れたのだろう。右差しにこだわらなかった分だけ、出足に勢いが出た。鶴竜にすれば、回り込んで流れを変えたいところだったと思うが、勢の足が前に出るのが速くあっさり引いてしまった。横綱が油断したというより、それだけ勢の当たりと出足が良かったということじゃないかな。

 白鵬は体に異変が出始めているのかもしれないね。最近は出たり休んだりを繰り返していて、稽古も以前ほどはできなくなっている。ましてやケガは下半身。どこかに負担が出るのは仕方がない。とにかく今は、ケガをしっかり治して、早く元気な姿を見せてもらいたい。(元大関・栃東)

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2018年7月12日のニュース