大阪桐蔭が初V 関西勢が国内ラグビー“3冠”に王手

[ 2019年1月7日 20:37 ]

第98回全国高校ラグビー最終日・決勝   大阪桐蔭26―24桐蔭学園 ( 2019年1月7日    東大阪市・花園ラグビー場 )

初優勝を決め喜ぶ大阪桐蔭フィフティーン
Photo By 共同

 昨年度準優勝の大阪桐蔭(大阪第1)が桐蔭学園(神奈川)とのAシード対決を制し、初優勝を飾った。これでラグビーの18〜19年シーズンは、兵庫県神戸市が拠点の神戸製鋼が日本選手権を兼ねたトップリーグを制したのに続き、関西勢が2つのタイトルを獲得。残る主要タイトルである全国大学選手権でも奈良県天理市が拠点の天理大が12日の決勝(秩父宮)進出を決めており、関西勢として史上初の“3冠”に王手を掛けた。

 トップリーグでは長らく“東高西低”が続いた。リーグが創設された2003年度こそ神戸製鋼が初代王者となったが、その後は東京が拠点の東芝とサントリー、群馬県が拠点のパナソニック(以前は三洋電機)の3チームのいずれかがタイトルを獲得。しかし今季は新体制となり、元ニュージーランド代表SOのダン・カーターらが加入した神戸製鋼が無敗で15シーズンぶりの頂点に。関西のラグビー界を勢いづけていた。

 トップリーグとは逆に、高校ラグビー界は“西高東低”が続いている。今大会も惜しくも2点差で敗れた桐蔭学園が2010年度に東福岡(福岡)と同点での両校優勝を果たしているが、単独優勝は1997年度の国学院久我山(東京)までさかのぼる。平成30年間の東日本勢の優勝は、桐蔭学園の両校優勝を含めても5例のみ。今回の決勝は接戦となったが、関西勢がタイトルを防衛した形だ。

 全国大学選手権を優勝した関西勢は同志社大のみで、1980、82〜84年度の4回のみ。だが今季は2日の準決勝で天理大が9連覇中の帝京大を撃破。決勝では明大と対戦する。史上初の3冠か、あるいは関東勢、東日本勢の意地を見せるか。ワールドカップイヤーの大学頂上決戦に注目が集まる。

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2019年1月7日のニュース