ナダル「受け入れる必要ある」

男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)は11日、シングルス準決勝が行われ、第2シードのR・ナダル(スペイン)は第8シードのS・チチパス(ギリシャ)に4-6, 6-2, 3-6のフルセットで敗れ、2017年以来2年ぶりの決勝進出とはならなかった。

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今シーズン無冠のナダルは、得意のクレーシーズンに入るとロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)とバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)で準決勝敗退。この日はチチパスの4度目の挑戦に初の敗戦を喫し、またも4強止まりとなった。

男子プロテニス協会のATP公式サイトにはナダルのコメントが掲載されており「万全の体調で正しいテニスをし、そして高いレベルのテニスをしなければいけない。まだクレーの2大会が残っており、その大会へ向けてもチャンスがあると思う。どうなるかやってみたい」と語った。

「テニスは勝つか負けるか。このサーフェスでたくさん勝ってきた。今年はそんな感じではないし、優勝していない。それを受け入れる必要があるし、当然受け入れなければいけない。でも、それらを受け入れることは、何かを変えようとするということではない」

「僕らは多くの言い訳や、可能性とかを見つけようとするけど、最終的にいいテニスをしたかどうかということ。もし、いいレベルのテニスができたら、今日の試合も勝てていたかもしれないと思う。望むほどいいプレーができなかった。だから、結果は試合に勝てないということ」

「それは敗戦。自分にとって大切で素敵な大会の決勝を戦える可能性を失ってしまった。明日試合がないという意味であり、ここに応援に来てくれている素晴らしい人々の前で再びプレーすることがない。これまでの人生は優勝を普通のこととして受け入れていたと思う。敗戦に対しても同じようにするだろう。それが普通だし、自然と受け入れるだろう」

ナダルはチチパスについて「彼は若いし、成長していて、いい才能を持っている」と称賛した。

今後はBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)に第2シードで出場。初戦の2回戦では、世界ランク39位のR・ガスケ(フランス)と同47位のJ・シャルディ(フランス)の勝者と対戦する。

一方、ナダルを下して「ATPマスターズ1000」初の優勝に王手をかけたチチパスは、決勝で第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。ジョコビッチは準決勝で第5シードのD・ティーム(オーストリア)をストレートで下しての勝ち上がり。

「男子テニスATPツアー マスターズ1000 マドリード」

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(2019年5月12日10時34分)
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