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モータースポーツ

「角田裕毅が勝つことはない」元F1名ドライバーのクルサードが厳しい予測…レッドブルOBが指摘した2つのポイントとは!?

THE DIGEST編集部

2021.05.11

第4戦で初のリタイアを喫した角田には、厳しい声が寄せられている。(C)Getty Images

第4戦で初のリタイアを喫した角田には、厳しい声が寄せられている。(C)Getty Images

 今季よりF1デビューを飾ったスクデーリア・アルファタウリの角田裕毅。ここまでの4レースでは、開幕戦バーレーン・グランプリこそ9位入賞を飾って称賛を浴びたものの、以降はミスやその言動などで悪目立ちし、先週末のスペインGPではマシントラブルで初めてのリタイアを喫した。

 始まったばかりのF1キャリアであり、また開幕前のテストや各GPでのフリー走行の時間短縮など、今季はルーキーにとって厳しい状況であることもあって、まだこの20歳の日本人に評価を下すのは時期尚早だという意見が大多数の中、元F1ドライバーが厳しい展望を示している。

 F1ポッドキャスト『ON THE MARBLES』で「私は、角田がチャンピオンシップで勝つことはないと予測する」と語ったのは、1990年代~2000年代にかけて、ウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルでF1に参戦し、通算13勝を挙げたデイビッド・クルサードだ。

 現在はコメンテーター、実業家、ドライバーと様々な顔を持つスコットランド人は、レッドブルの“後輩”の将来を悲観する理由を以下のように語っている。

「全てに対して腹を立て、無線でそれを表現するような日本人ドライバーがいることはエキサイティングだと思うが、大事なのは個人的な抗議ではなく、ストップウォッチ(タイム)だ。その点で、角田は(チームメイトの)ピエール・ガスリーより速くない。そしてそのピエールも、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)に遠く及ばない」
 
 また、「DC」(クルサードの愛称)は、レッドブルというグループでの“悪しき前例”にも言及し、ここに属するドライバーのキャリアを懸念する。

「レッドブルのシステムにおいて脱落したドライバーが、他のチームに移籍して成功した例はない。今までに、レッドブル在籍時よりも良い結果を後に出したドライバーがいただろうか?」

 セバスティアン・ヴェッテル、ダニエル・リカルド、フェルスタッペンといった歴史に残るドライバーを生み出した一方で、多くの有能なドライバーが“切り捨てられた”のは事実。カルロス・サインツ(フェラーリ)は例外という指摘もあるが、彼の場合は自らレッドブルを去ることを選んだという点で、他のドロップアウトしたドライバーとは異なるという。

 この件を報じたモータースポーツ専門メディア『ESSENTIALLY SPORTS』は「角田はクルサードの言葉に耳を傾けて、今後のキャリアを注意して歩む必要がある。そしてそれ以上に、この厳しい予測をモチベーションにして、将来、この先達の見立てが間違っていたと証明できるよう努めなければならない」と主張したが、果たして角田は誰もが認める高いポテンシャルを発揮し、良い意味で見る者の予想を裏切ることができるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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