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バレーボール

石川祐希の“強さの秘訣”をミラノの主将が明かす! 背番号14の渾身のバックアタックでチームは2季連続で4強入り

THE DIGEST編集部

2024.03.29

両チーム最多の18得点を挙げた石川。(C) Lega Pallavolo Serie A

両チーム最多の18得点を挙げた石川。(C) Lega Pallavolo Serie A

 現地時間3月27日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガで2023-24シーズン・プレーオフ準々決勝の最終戦が行なわれた。男子日本代表の石川祐希が所属する6位アリアンツ・ミラノは、3位ガスセールズ ブルーエナジー・ピアチェンツァとアウェーで対戦し、セットカウント3‐0(25-21、25-21、25-22)で完勝を収め、3勝2敗で準決勝への切符をつかみ取った。

 5試合制で先に3勝したチームが次のステージへ駒を進めるプレーオフ。ミラノは準々決勝をアウェーで白星発進の後に2連敗を喫したが、勝利必須の第4戦で崖っぷちから3セットを連取する大逆転でこの第5戦へ望みをつないだ。

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 石川は第2戦(17得点)と第3戦(22得点)でチーム最多、第1戦(17得点)と第4戦(20得点)でも次点となる得点数を記録したほか、出場8チームの個人データでは、4戦終了の時点で総得点2位、アタック決定数3位、サービスエースでも首位と1打差の2位にランクインし、3部門でトップ3入り。シーズン最後を締めくくるこのシリーズで、ハイレベルなパフォーマンスを維持し続けている。

 3日前の第4戦でカムバックを演じたミラノだが、この決戦をものにしなければすべてが水の泡。昨季に達成した4強入りをクリアし初の決勝を狙うには、勝利以外の選択肢はなかった。

 対戦相手ピアチェンツァの先発は、セッターが東京五輪で金メダルを獲得したフランス代表のアントワヌ・ブリザール(フランス)、アウトサイドヒッター(OH)は2019年ワールドカップ優勝のブラジル代表メンバー、リカルド・ルカレッリとイオアンディ・レアル、ミドルブロッカー(MB)のキューバ代表ロベルトランディ・シモンとイタリア代表エドアルド・カネスキ、2022年世界選手権の覇者で第4戦にエース3本を含む29得点をマークしたイタリア代表のオポジット(OP)ユーリ・ロマノ。
 
 ミラノは、揺るぎない活躍でチームを支える絶対エース石川とその対角にブルガリア代表のマテイ・カジースキ、MBは東京五輪銅メダリストのアルゼンチン代表アグスティン・ロセルとマルコ・ヴィテッリ(イタリア)、昨年10月のパリ五輪予選で得点王に輝いた20歳のOPフェレ・レゲルス(ベルギー)とイタリア代表の次世代を背負う司令塔パオロ・ポッロで布陣を組み、実力者揃いの難敵に挑んだ。

 第1セット、石川のレフト攻撃で最初の得点を挙げたミラノ。レアルのサーブでタッチネットと被ブロックにより序盤に3点のビハインドを負うが、第4戦で9得点を叩き出した石川のバックアタックを皮切りにカジースキのエースとヴィテッリのブロックで同点に追いつく。中盤にサーブミスが頻発するなどリードのチャンスを活かせず我慢の時間が続く。それに終止符を打ったのは石川だった。ライトからのフェイントでサイドアウトを奪うと、サーブでロセルのブロックにつなげて優位に立ち、今度はそのロセルのサーブで石川がバックアタックを決めて2連続ブレークに貢献。3点差に突き放して握ったセットポイントをレゲルスのエースでものにして試合を先行した。
 
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