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日本代表

「真のリーダーとしてのカリスマ性」差別ジェスチャーに激昂した吉田麻也に伊専門メディアが脱帽!「異常な状況だ」

THE DIGEST編集部

2021.10.10

代表のキャプテンとして敵地でも堂々と行動した吉田。その振る舞いが世界的に話題となっている。(C)Getty Images

代表のキャプテンとして敵地でも堂々と行動した吉田。その振る舞いが世界的に話題となっている。(C)Getty Images

 サムライブルーの主将に、欧州でも賛辞を集まっている。

 カルチョの国でも話題となっているのが、サンプドリアに所属する吉田麻也の振る舞いだ。現地時間10月7日に行なわれたカタール・ワールドカップのアジア最終予選、サウジアラビア戦後に33歳の日本代表CBは、客席に向かって憤怒する。なにも敗戦(0-1)によるフラストレーションを一方的に爆発させたわけではない。フラッシュインタビューに応じた際に、スタンドにいた一部のサウジサポーターから「差別的なジャスチャーがあった」(オンライン取材での吉田談)のが理由だ。

 その後、「前回の予選の時もそうだったので、ちょっと許しがたいなと思った」という吉田の訴えもあり、サウジアラビア・サッカー協会が直接謝罪するまでに騒動は発展。海外メディアでも大きく取り上げられる事態となった。

 相手サポーターに真っ向から対峙して差別に抗った。この堂々たる行動を「カリスマだ。このサムライは尊敬されている」と報じたのが、所属するサンプドリアの専門メディア『Samp News24』だ。

 日夜、こよなく愛するサンプドリアのありとあらゆる情報を発信している同メディアは、吉田について「彼は差別的なジェスチャーを受け入れず、試合後のインタビュー後に敵ファンと堂々と対峙した。異常な状況だったが、人種差別という最も深刻な問題と戦ったのだ。彼は素晴らしいキャラクターを示した」と脱帽。そして、こう評した。

「ヨシダがその品格を失っていないことは、ここジェノバでも彼が見せてきた素晴らしい振る舞いからも分かり切っている事実だ。話題となっている代表戦での反応は、チームキャプテンのアームバンドを巻いた者として当然のものであり、彼の真のリーダーとしてのカリスマ性をさらに強調するものとなった」

 サウジアラビアに敗れた森保ジャパンは最終予選で苦境に立たされた。しかし、その厳しい状況下にあっても、日本人としての気骨を見せた吉田の振る舞いは特筆に値する。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】サウジファンの行為に激怒し、客席に詰め寄る吉田麻也。謝罪キャンペーンのきっかけとなった投稿
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