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MLB

「ちゃんと証拠を示せよ!」アストロズの主砲コレアが“サイン盗み”を訴えた敵投手に苦言!「失礼な物言いだ」

THE DIGEST編集部

2021.10.14

ホワイトソックスのテペラ(右)からサイン盗みの疑惑をかけらたアストロズ。その主砲であるコレア(左)は怒りの声をあげた。(C)Getty Images

ホワイトソックスのテペラ(右)からサイン盗みの疑惑をかけらたアストロズ。その主砲であるコレア(左)は怒りの声をあげた。(C)Getty Images

 レギュラーシーズンが終了したMLBは、目下、ポストシーズンが進行中だ。現地時間10月12日には、ヒューストン・アストロズが敵地でシカゴ・ホワイトソックスを撃破。ボストン・レッドソックスの待つアメリカン・リーグ優勝決定シリーズに駒を進めた。

 そんなアストロズへのある疑惑が物議を醸している。事の発端となったのは、地区シリーズ第3戦後の会見で、ホワイトソックスのライアン・テペラが発したコメントだ。この試合で2イニングを3奪三振無失点の好リリーフを見せた右腕は、“違和感”を覚えた口にしたのだ。

【動画】明らかに故意!? 物議を醸したホワイトソックスのアストロズ打者に対する死球

「数字が示す通りだよ。アストロズは、あそこ(本拠地ミニッツメイド・パーク)で、色々とやっていた過去がある。だからなんかしらの違いがあると言っていい。第1、2戦と比較して、第3戦は彼らの空振りが多かっただろ? だからと言って、それを報告しようとしているのではない。ただ僕らはプレーし、競い合うだけ。彼らが何をしているのかなんて気にすることはないさ」

 テペラのいう、「色々」とは、今さら言うまでもないが、2017年にアストロズが本拠地球場で行なっていた電子機器による組織的なサイン盗みを指す。実際、アストロズのホームで行なわれた最初の2戦での三振数は合計で16だったにもかかわらず、第3戦は1試合だけで16三振と急増していた。

 そんな疑念が浮上したなかで迎えた第4戦でアストロズは打線が爆発。14安打を放って10得点と猛打を見せつけ、文字通りの圧勝を飾ってみせたのである。

 ホワイトソックス・ファンの大ブーイングにさらされながらも、堂々と勝ち進んだ。無論、アストロズの主力は、テペラに反論を唱えている。3回に貴重な2点タイムリーツーベースを放っていたカルロス・コレアは、試合後のインタビューで、「事実ではないことに、あんな言い方をするもんじゃないね」と怒り交じりに苦言を呈した。
 
「間違いなく失礼な物言いだったね。俺たちは本拠地でまず6得点して、そのあとは9点を取った。それからここシカゴに来てまた6点、そして今日は10点だ。それに今季の俺たちの敵地でのOPS(出塁率と長打率を足し合わせた値)はMLBでベストだったんだ。162試合中81試合でプレーしたなかでね。まぁ彼は事実をちゃんと理解する必要があるガキって感じかな。彼が何をすべきかは分かるよね?」

 具体的な数字を示して、テペラを手厳しく非難したコレアは、さらにこう断じる。

「もしも、他のチームに対してイチャモンをつけるなら、ちゃんと証拠を示すべきだ。それができないなら、信頼を失うのは向こうだ。俺らはよりハングリーに試合に臨んでいたから、彼があんなことを言ったのは残念だったよ」

 猛打で逆風をはね返したアストロズ。現地時間10月15日から始まるレッドソックスとのリーグ優勝決定戦でも敵ファンからブーイングを受けるのは必至だが、ふたたび強さを誇示できるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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