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MLB

「過大評価を凌駕した」大谷翔平の現実離れした活躍に米記者も愕然。“逆風”を吹き返した「想像を絶する事実」

THE DIGEST編集部

2022.07.07

堂々たるピッチングと、見せ場でキッチリとスラッガーとしての役割を担うバッティング。この双方の活躍にぶりには地元メディアの記者も驚くばかりだ。(C)Getty Images

堂々たるピッチングと、見せ場でキッチリとスラッガーとしての役割を担うバッティング。この双方の活躍にぶりには地元メディアの記者も驚くばかりだ。(C)Getty Images

 いまのエンジェルスは、まさしく大谷翔平の双肩にかかっていると言っても過言ではない。見た者にそう思わせるだけのパフォーマンスを28歳のサムライは披露した。

 現地時間7月6日、「3番・DH兼投手」で先発した大谷は、投打で違いを生み出した。投げては1点こそ失ったが、7回(100球)を投げ、被安打2、10奪三振をマーク。打っても5回に自らを援護する逆転タイムリーを放つなど3打数1安打2打点(1四球)、1盗塁。まさに八面六臂の働きで、チームの連敗ストップに貢献した。

 とりわけ凄まじかったのは投球だ。今季14登板目を果たした背番号17は、先頭打者から連打を浴びた初回に犠牲フライで先制点を献上。だが、ここからブレなかった。徐々に変化球の制球がまとまりだすと、尻上がりにギアがかかっていった。

 自身初となった舞台でのマウンドにも慣れ、小気味よいテンポで投げられるようになった3回以降は、緩急を使いながら相手打線を翻弄。67.9マイル(約109.3キロ)のカーブを投げたかと思えば、最速101マイル(約162.5キロ)の4シームをズドンと投げ込み、気づけば奪三振の数は二桁に到達。敵地ファンからも歓声が上がるほど見事に牛耳ったのである。
 
 当の大谷本人は試合後に「初回に1点取られたので、そこから粘れたのがよかったかなと思います」と淡々と語った。だが、圧巻の投球を目の当たりにした現地記者からは感嘆の声が漏れた。日夜エンジェルスの情報を発信する地元メディア『Anaheim Calling』のCJ・ウッドリング記者は、次のように賛辞を送った。

「ショウヘイ・オオタニは、エンジェルスと契約する前からありえないほど大きな過大評価とノルマを世間から突き付けられた。だが、彼はその過大評価に応えただけじゃなく、それすらも超えてしまった。この事実は間違いなく想像を絶するものだ。こんな選手を現実に見ているなんて信じられない」

 入団時には「現代野球では無理だろう」と言われ、「投手と打者のどちらか一本に絞るべき」という声も絶えなかった二刀流を高次元でこなし続ける大谷。そうした逆風を吹き返す圧倒的な活躍は、現地の識者たちも予想外だったのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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