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侍ジャパン

「大谷のようになりたい」韓国代表戦士イ・ジョンフが語った“WBC”。東京での惨敗に本音も吐露「僕らはどん底だ」

THE DIGEST編集部

2023.03.23

WBCで惨敗を喫した韓国。そのなかで同国の至宝イ・ジョンフは、大谷への憧れを語るとともに、再起へのプランを口にした。(C)Getty Images

WBCで惨敗を喫した韓国。そのなかで同国の至宝イ・ジョンフは、大谷への憧れを語るとともに、再起へのプランを口にした。(C)Getty Images

 運命のライバルの世界一奪還。それを目の当たりにした韓国球界の至宝が決意を新たにしている。

 現地3月21日、日本代表はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝で、アメリカ代表を3対2で撃破。最終盤まで僅差でもつれ込む大熱戦を制し、14年ぶり3度目の世界一を成し遂げた。

 また、この大会では投打で異彩を放った大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)がMVPを受賞。戴冠直後に放った「日本だけじゃなくて、韓国もそうですし台湾も中国も、その他の国も、もっともっと野球を大好きになってもらえるように、その一歩として優勝できたことがよかった」という言葉は各国球界を勇気づけるとともに、彼の存在の大きさを知らしめるものとなった。

 異能ぶりを遺憾なく発揮した大谷の存在は、才能ある各国の若手も刺激した。大会終了後に韓国通信社『聯合ニュース』の取材に応じた同国代表のイ・ジョンフは「大谷翔平は僕ら野球選手から見ても本当に素晴らしいんだ。試合後のインタビューでの言葉は、それだけの実力と人格があるからこそ言えるものだったと思う。感じるところがあったし、僕自身が彼のように応援される選手になりたいと思った」と称賛した。

 韓国は、このWBCで辛酸をなめた。初戦のオーストラリア戦に7対8で敗れると、負けが許されない日韓戦では4対13と完敗。その後に2連勝を飾ったものの、3大会連続の1次ラウンド敗退の憂き目に遭ったのである。
 
 もっとも、イ・ジョンフは打率.429、OPS1.071と安定した数字を残し、韓国打線で気を吐いた。新シーズン終了後のメジャー移籍を目指している24歳は、国際舞台で上々のアピールを成功させたと言っていい。

 それでも彼は「WBCは個人のことは重要じゃない。僕らは失敗したんだ。チームは年齢に関係なく全員が最善を尽くしたけど、成績はボロボロだった」と悔しさを口にする。

「韓国野球はどん底に落ちたと思う。野球を愛する皆さんに恩返しをするためには、もう一度、僕らが飛躍する姿を見せるしかない。2008年の北京オリンピックで韓国に負けた後に日本も長い間、苦労を重ねながらここまで再起し、世界の頂点に立ったんだ。僕らもそういうシステムを持つ必要がある」

 惨敗を受け、代表選手たちの責任を追及する国内メディアからの“逆風”は強まる一方だ。それでも韓国球界全体での再起を呼びかけたイ・ジョンフ。3年後のWBCに向けて「韓国で言えば、キム・ハソン、日本では大谷とダルビッシュと吉田が代表のために努力する姿が本当に印象的だった。だから僕も次の大会ではそういうメジャーリーガーになっていたい」と抱負を語った彼は、その夢を叶えられるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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