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NBA

新天地ホーネッツで躍動する“オールドルーキー”ミチッチをデュラントが称賛「頭が切れるし、チャンスを活かす術を知っている」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2024.03.20

30歳の“オールドルーキー”ミチッチは2月のホーネッツ加入後、水を得た魚のように躍動している。(C)Getty Images

30歳の“オールドルーキー”ミチッチは2月のホーネッツ加入後、水を得た魚のように躍動している。(C)Getty Images

 元欧州MVPのセルビア人ガード、ヴァシリエ・ミチッチが、新天地で躍動している。

 2月のトレード期間にオクラホマシティ・サンダーからシャーロット・ホーネッツに移籍して以来、コンスタントに2桁得点をマークし、3月9日のブルックリン・ネッツ戦ではNBAで初のダブルダブルを達成(12得点、10アシスト)。

 3月には先発に定着し、13日のメンフィス・グリズリーズ戦では自己ベストの25得点に8アシスト、フィールドゴール成功率90%、3ポイントは6本中5本を沈め、ロードでの勝利に大きく貢献した。

「試合のリズムのおかげさ。僕はいつも、できる限り自分らしいプレーをしようと心がけている。うまくいかないこともあるけど、今日はうまくいった」と謙虚に自分のパフォーマンスを振り返ったミチッチ。

 ボールがよく回るホーネッツのバスケットが自分にプレースタイルに合っていることも、好パフォーマンスの要因になっていると今年1月で30歳になったオールドルーキーは指摘する。

「僕らのプレースタイルは、動きやパスが多くて自分に合っている。うまくフィットできるよう僕も努力しているところだ。このチームには才能あるスコアラーがたくさんいる。今日は僕が多くの得点をあげることができたけれど、大事なのはベストなポジションでベストなオプションを見つけることだ」
 
 2022年にユーロリーグの年間得点王に輝いているように、もともとミチッチはスコアリング能力の高い選手だったが、それに匹敵するのは彼のゲームメークセンスだ。

 ホーネッツのスティーブ・クリフォードHC(ヘッドコーチ)も、彼のバスケットボールIQを評価していた。

「IQ、洞察力、ビジョン…彼はヨーロッパで2年連続MVPに輝いているが、あのポジションでそれをやってのけたこと自体が多くのことを物語っている。サイズもあるし、パスもシュートもできて、頭が良く、ピック&ロールも上手い。

 彼は才能ある選手だ。ゲームに対する理解力とセンスは並外れている。まだお互い、知らない点が多々あるが、我々のオフェンスがより組織的になればなるほど、彼のプレーも良くなっていくだろう」

 ガード陣の層が厚かったサンダーでは平均12分のプレータイムで、3.3点、2.5アシストにとどまっていたが、ホーネッツでは17試合で平均26.4分コートに立ち、11.9点、5.8アシスト、先発を任された8試合では平均15.8点、フィールドゴール成功率50%の好成績を残している。
 
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