ブラジル代表ではなくイタリア代表を EURO制覇へ導いたジョルジーニョの選択

イタリア代表をコントロールしたジョルジーニョ photo/Getty Images

イタリア再建プランに欠かせなかった名手

EURO2020を制したイタリア代表にとって極めて大きな存在となったのが、中盤の底でバランスを取るMFジョルジーニョだった。

昨季チェルシーでチャンピオンズリーグを制したことで評価は急上昇しており、今ではバロンドール候補に選出すべきとの声まである。イタリア代表はジョルジーニョがいなければEUROを制覇出来なかったかもしれない。

ジョルジーニョといえばイタリアとブラジルの二重国籍のため、ブラジル代表を選択することもできた。伊『Gazzetta dello Sport』によると、ジョルジーニョも子供の頃はブラジル代表でのプレイが夢だったと正直な思いを口にしている。
しかし、ジョルジーニョの心はイタリア代表の方へ傾いた。代表デビューは24歳だった2016年のことで、そこからイタリア代表再建ミッションを中盤の底からサポートし続けてきた。

「僕の心が言ったんだ。イタリアが必要としていると。だからこそ決断したし、今はこの判断を嬉しく思っているよ」

ジョルジーニョはこのように語っているが、イタリア代表にとってもジョルジーニョは大きな存在だ。ジョルジーニョがブラジル代表を選択していれば、再建プランが崩れていた可能性もある。

EUROを制した次はワールドカップだ。来年のカタール大会でも優勝を狙っていきたいところで、ジョルジーニョはワールドカップでも重要な存在になるはず。ジョルジーニョを中心とした中盤は来年のワールドカップで1つの集大成を迎えることとなりそうだ。

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