【デスクと記者のナイショ話】

 デスク オリックス打線はどうなってるんだ。さっぱり上がってこないじゃないか。

 オリックス担当記者 6日現在でチーム打率2割8厘、本塁打数10、得点83といずれも12球団ワーストで…。主砲の吉田正は好調ですけど、コロナの影響もあって他が湿りっぱなしで、チーム内からは「ボールがおかしいんじゃないか?」との疑心暗鬼の声まで出ています。

 デスク 被害妄想じゃないのか。

 記者 確かにオリックスは昨年の4月末時点と比較しても打率2割4分3厘、21本塁打なので大きく下回っていますけど、今年のパは全体的にチーム打率は低いんですよ。チーム関係者は「二軍も含めて4つのリーグがすべて打てていない。こんなことは低反発の統一球が導入された時(2011年~12年)以来だ」とクビをかしげるほどで…。

 デスク 統一球と言えば13年にNPBが勝手に反発係数を上げる〝飛ぶボール〟問題が起きて、その後に正常値に戻されたな。

 記者 製造するミズノ社側も「反発係数をNPBにきっちり報告しているし、規定通り、今も何も変わっていない。そもそも飛ばないボールにしたところで野球に何のメリットもない」としています。今の投高打低についても「何千、何万個と製造、納品する中で1個ずつ検査するわけではないので、中には誤差もあるかもしれない」というくらいですね。

 デスク やっぱりオリックス打者の問題か…。

 記者 加えて投手力のレベルアップを挙げていますね。「160キロ投げる投手が出てくるなんて予想できなかったし、縦の変化球を操る投手も多く、飛ばないどころか当たらないケースもある」との見方もあります。

 デスク 投手の成長に打者が追いついていないというわけか。

 記者 何とか昨年王者の意地を見せてほしいですけど、吉田正だけじゃどうにも…。