バドミントン男子で東京五輪代表の桃田賢斗(NTT東日本)に対し、協会内から期待の声が上がっている。

 昨年末の全日本総合選手権で2年連続6度目の優勝を果たした桃田は、日本協会が25日に発表した2024年の日本代表選手のA代表に選出。朝倉康善副会長は「年末の全日本総合はインパクトもあったし、全国的に見ても、彼の存在は大きい。(パリ)五輪だけが全てではない」と一連の経緯を明かした。 

 開幕まで約半年となったパリ五輪の代表切符は最大で2枠。現状では圏外だが、朝倉副会長は「トマスカップやアジア大会など五輪以外のところで日本がどれだけの成績を残すかという部分では、彼の存在は非常に大きい」と評価した上で「桃田選手が出る大会には非常にたくさんのファンが他の選手以上に集まってくるという面もある。私どもはそういう彼の持っている魅力にも期待をしながらチームを編成した」との見解を語った。 

 前回の東京五輪は無念の予選敗退に終わった桃田。厳しい立ち位置とはいえ、元世界王者として何とか巻き返したいところだ。