アイドルグループ「SKE48」の32ndシングル「愛のホログラム」(2月28日発売)が好調なセールスを記録している。ビルボードジャパンが2月29日に公開したシングル・セールス集計速報(2月26日~28日)では39万2376枚を売り上げて首位。3日には名古屋市内の「ららぽーと名古屋みなとアクルス」で新曲発売イベントが行われた。

 SKE48の前シングル「好きになっちゃった」は2023年の年間シングルセールスチャート(ビルボードジャパン調べ)で58万242枚を売り上げ11位にランクイン。これは58万7201枚を売り上げた9位の「One choice」(日向坂46)、58万1719枚で10位の「承認欲求」(櫻坂46)とほぼ変わらない数字で19年に所属事務所が株式会社ゼストに変わって以降、最大のセールスを記録した。新曲「愛のホログラム」は前作「好きになっちゃった」を上回る60万枚超えも視野に入っている。

 そこで注目されているのが「AKB48」の63rdシングル「カラコンウインク」(3月13日発売)のセールスだ。今回の新曲売り上げを巡っては「AKBとSKEのどちらが上になるか全くわからない」と48グループ関係者の間でも話題になっているという。

 AKB48の前作「アイドルなんかじゃなかったら」は70万318枚を売り上げ、ビルボードジャパンの年間ランキング8位にランクイン。AKB48が昨年発売した2枚のシングルはいずれも女性アイドルでは乃木坂46に次ぐセールスを記録するなど48グループの盟主としての貫禄を見せつけた。

 ただAKB48は前作の選抜メンバー16人のうち本田仁美、大西桃香、岡部麟、小田えりなが卒業、または卒業発表をしており、今回のシングルには参加しない。さらにAKB48は2023年だけで41人が卒業を発表し、メンバー数ではSKE48が上回る事態となっている(3月4日時点でのメンバー数はAKB48が46人、SKE48が61人=卒業発表済みメンバーを含む)。メンバー数減という要因が新曲セールスにどう響いてくるかは未知数だ。

「AKBの新曲はレジェンドである柏木由紀さんがセンターを務めますし、SKEのシングルは女子プロレスでチャンピオンになった荒井優希ちゃんが選抜に復帰したのでどちらも楽しみです。AKBとSKEで切磋琢磨して48グループを盛り上げてほしいですね」とアイドル事情に詳しいお笑いタレントのユリオカ超特Qも注目。最近はCD売り上げよりも楽曲ダウンロード、ストリーミング再生、ユーチューブ動画再生などのファクターが重要視されているが、同時期発売シングルのセールスでSKE48がAKB48を上回れば48グループ史上初となる。果たして軍配はどちらに?