お笑い芸人の小籔千豊が15日、関西テレビ「とれたてっ!」に出演。ドジャース・大谷翔平投手が妻を〝初公開〟した件をめぐり、報道のあり方について熱弁した。

 小籔は1日放送の同番組内で、大谷の結婚報道について「報道陣の私利私欲によって大谷さんにストレスがたまり、バッティングが狂うなんてことは絶対にあってはならない」「過度な奥さまへの取材、探求心、それを流布するような気持ち、一切捨てていただきたい」とメディアに訴えていた。

 それだけにこの日の放送でも、大谷の妻公開がトップニュースになったものの、MCの青木源太アナは「この件に関しましては、当番組がどのようなスタンスで報じていくのかに関してまして、小籔さんから発表があります」と神妙な面持ち。

 それを受け、小籔は「大谷さんというすばらしい日本の誇りのプライベートを、必要以上に詮索することをこの番組は決してやらないことをここに誓わせていただきます」と〝宣誓〟した。

 とはいえ、青木アナは「ただ、今回はドジャースの公式SNS、及び本人のSNSで発表がありました」と結婚発表時とは状況が違うと訴えたが、小籔は「それで『公式が上げたからええやんけ、エッヘッヘ』と言ってトップニュースにあげているこの『とれたてっ!』という番組、ちょっと見損なってます」と一蹴した。

 青木アナは本人が発信したものを扱う分には許容範囲ではないか?と食い下がったが、小籔は「それが大変厚かましい、テレビ、メディア報道の関係者の考え方というふうに私は思っております。ここまでに至ったのは、じゃあどういうふうなお2人の中で逡巡、迷いがあったのか?ということやと思うんですよ」とピシャリ。

 続けて「普通は内緒にしておきたかった、そやけどもド厚かましいマスコミが土足でガーッと踏み込んで行った。そしてネットの中でも顔が出た。ほなもう逆にバーンと出したことによって『これ以上詮索せんといて』という、『出すからもうやめてね』というか、隠すからアイツらゲスいハイエナたちはたかって来るんじゃないかということで、一応撒き餌を、ハイエナたちがこっちに来ないように肉の塊向こうにバーン投げた、バーッと群がってる、と一緒。これをありがたいというふうな気持ちはいいと思うんですけど、『あ、こんなとこまで追い詰めてしまったんだな、われわれ。すみません』ということで扱っていただきたい」と大谷の心中を代弁した。

 今後は、オールスターゲームなど公式な場で妻を同伴する場面を見られそうだが、小籔は「だからと言って、カメラが奥さんの方までワイドにしなくていいんですよ。大谷さん寄りでいいんですよ。お2人でおるなら」とスタンスを崩さず。

 さらに「このあと大谷ぐらいのすごいスーパースターが出た時にお付き合いしてる女の人、ビクビクすると思うんですよ。次、ビッグネームと本当に恋に落ちようかなと思ってる時に『大谷さんの時、こういうことあったしな』といって破談になることがあるかもしれない、という引き金の一端を担いでるんですよ、この番組は」と終始、厳しい口調だった。