F1のRBに所属する角田裕毅(23)が、親チームの王者レッドブルへの昇格候補から外れたと英公共放送「BBC」などが報じた。

 角田は今季、第3戦のオーストラリア・グランプリ(GP)で7位入賞を果たすなどマシンの性能が上位陣と開きがある中で高いパフォーマンスを発揮している。かねて噂されているレッドブルへの昇格にも期待が高まっているが、BBCは候補外になっていると指摘した。

「現時点で、(マックス・)フェルスタッペンか(セルジオ・)ペレスのどちらかが退団した場合、(ダニエル・)リカルドも角田も2025年にレッドブルのシートを獲得する可能性は低い」と報道。その理由として「レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、エンジンパートナーのホンダから押し付けられた角田を評価していない。RB内部には角田は今季、これまでのところエリートレベルのパフォーマンスを見せていると言う人もいるが、マルコはまだ確信を持っていない」と王者でドライバーを任せるのは時期尚早とズバリ指摘した。

 そして「レッドブルの空席を獲得する候補者は、トップチームの他の空席を獲得する候補者と同じであり、候補リストのトップにはフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)とカルロス・サインツ(フェラーリ)が含まれることになる」と実力者の2人がレッドブル移籍の有力候補と強調した。

 英メディア「プラネットF1」もレッドブルの昇格話について「内部候補の2人は、シーズン最初の3戦を終えてすでに候補から外されている可能性がある」と角田とリカルドが候補外になったことを伝えている。

 去就問題が注目を集める角田。ステップアップを目指すなら他チームへの移籍となるのか。