なんとも太っ腹だ。右肩の違和感のため戦列を離れているメッツの千賀滉大投手(31)が14日(日本時間15日)、自身主催の食事会を開催した。

 負傷者リスト(IL)入りしている右腕は現在、5月末の最短復帰を目指して順調に状態を上げている段階。昨季12勝をマークした実力に加え、明るい性格で誰からも愛される千賀はすっかりチームの中心的存在となった。メジャー2年目ながら確かな地位を確立しているゆえの振る舞いが話題を呼んでいる。

 14日のロイヤルズ戦後にニューヨーク・マンハッタンで開催された食事会にはチームメートはもちろん、スタッフ、球団関係者らが招待された。千賀らしい気遣いが大好評だったという。本拠地シティ・フィールドから飲食店まで往復用の送迎バスを用意。和牛の焼肉フルコースでメッツファミリーに日頃の感謝と礼を尽くした。

 先発陣の柱として期待されていた千賀は、キャンプ中の2月下旬に右肩後部付近に張りが見つかり、自身から採取した血小板を注入して組織の修復を図る「PRP注射」を受けた。今月10日に、15日間のILから60日間のILに移行。復帰は早くても5月27日以降とされている。一部では長期化が懸念されているが、あくまで万全の状態で戦列復帰するための措置で、現在は厳重な球団管理下のもとリハビリプログラムを進めている。メッツが一昨年オフに5年契約で獲得した右腕を重要な戦力と見ている証しだ。

 食事会でも明るく仲間をもてなしたという千賀。出遅れこそしたが、華麗なる復活が期待できそうだ。