【ニューヨーク19日(日本時間20日)発=沢田敏典通信員】プレーオフ目前に激震だ。ヤンキースはチーム最多の18勝を挙げているドミンゴ・ヘルマン投手(27)を家庭内暴力(DV)の疑いでチームから離脱させ、制限リストに入れたと発表した。米大リーグ機構(MLB)の調査が行われる間、最長で7日間の謹慎処分となる。

 複数の米メディアによると、ヘルマンは16日(同17日)、恋人に暴力を振るったとされる。試合前に会見したブーン監督は「これは大きなことだ。DVという言葉を聞いたとき、一瞬動きが止まってしまった」と、報告を聞いた瞬間の気持ちを明かした。キャッシュマンGMが選手に説明したという。

 どんな処分が科されるのか。5月に恋人へのDVで逮捕されたフィリーズの外野手・ヘレラに対し、MLBは今季残り全試合(プレーオフを含む)の出場停止処分を科している。

 18日(同19日)のエンゼルス戦を含む直近の2試合は救援で好投。ブーン監督はプレーオフでは「第2先発」で起用する構想を持っていた。プレーオフに出場できないとなればヤンキースにとっては痛手だ。