阪神の高卒4年目右腕・望月惇志投手(22)が22日、プロ3度目の先発となったDeNA戦(京セラドーム大阪)で6回3安打無失点と好投し、プロ初勝利をマークした。

「配球通りに投げることができず、(捕手の)梅野さんに迷惑をかけてしまいましたが、とにかく一人ひとり、目の前の打者を抑えることに集中して投げた。素直にうれしいです」

 昨年まで大きな期待をかけられながらも二軍暮らしが大半。2017年オフには腰部ヘルニア手術を受け、苦しい時期が続いた。これまでの一軍在籍時は中継ぎ起用だったが、今季から就任した矢野燿大監督(50)は望月を7月17日の中日戦(豊橋)から先発として抜てき。不振で抹消となったランディ・メッセンジャー投手(37)を引き合いに出し「(メッセンジャーが)帰ってきてくれたらという前提はあるけど、望月もランディに帰ってくる場所を与えないくらいのことができれば、チームとしてもマイナスにはならない」と猛ハッパを掛けていたが、見事その期待に応えた。

 チームは8−0の快勝で今季7度目の同一カード3連勝。3位のDeNAとの差を3・5に縮めただけでなく、6年連続のカード勝ち越しを決めた。