左親指付け根靱帯修復と左ヒザ半月板縫合のダブル手術からの復帰を目指す西武・岡田雅利捕手(30)が、球団の新室内練習場でマシン相手の捕球練習などをすでに開始している。

 8月4日、オリックス戦(京セラ)での本塁クロスプレーで左親指の付け根を負傷。後に「左拇指MP関節尺側側副靱帯修復術」と、以前から痛みを抱えていた左ヒザの「関節鏡視下左膝半月板縫合術」を受け、岡田の2019年シーズンは終了した。

 22日現在、毎朝、ライオンズトレーニングセンター内で約1時間のバイクこぎ、ストレッチ、体幹トレにキャッチボール、マシン相手の捕球練習、打撃練習などのリハビリメニューを行い、11月のランニングメニュー解禁を待っている。

 岡田は「11月に入ったらランニングができるんで、そこからは(練習に)制限がなくなる。まだサイドにステップする動きは怖いんで、それができるようになれば、ロングティーとかもやっていきたい。(2月の)キャンプはリハビリという形ではなく120%、ほぼ万全の形で入れると思う。今はそこに合わせてやっている」と今後の見通しを語った。

 この日の捕球練習中には岡田を兄のように慕いつつ、“ツレ”のように扱う森友哉捕手(24)から「しっかり捕らんかい!」とチャチャを入れられたが「お前こそ、しっかり捕れや!」とCSファイナルステージ初戦の“決勝パスボール斬り”で返し技一本。

 それでも懲りない森に「岡田さん、今から打つから!」と打撃マシンへのボール供給を要求され「なめてんのか、お前! 殺すぞ!」と口では言いながら、かいがいしくマシンにボールを供給する世話焼き女房・岡田の姿があった。