阪神は8日のDeNA戦(横浜)に4―1で快勝した。連勝が止まった直後の一戦を投打がかみ合う充実の内容でもぎとり、貯金は「13」に。2位・巨人とのゲーム差を3・5に広げた。

 投げてはドラ2左腕の伊藤将が開幕から無傷の3連勝。打ってはドラ1佐藤輝が2打席連続の適時打で2打点。ドラ6中野も3打数1安打1四球1得点と勝利に貢献した。

 2020年のドラフトは、猛虎にとって空前の当たり年になるかもしれない。佐藤輝はこの日の2打点でセ打点王レース単独首位に浮上。得点圏打率も3割3分3厘と勝負強さが際立つ。打率3割7分3厘とした中野は、順調にいけば今月中に規定打席に到達する。変化球を効果的に織り交ぜ、強力ベイ打線を8回1失点に抑えた伊藤将の投球も出色だった。 

 頼もしい「ルーキーズ」たちの躍動に矢野監督もご満悦。「(佐藤輝に関しては)毎日のことなのでビックリはしない。伊藤将もいつも落ち着いてるし、ルーキーらしさを感じさせないよね。新人3人が試合に出て、それぞれがいい持ち味を出してくれている」と手応えを口にする。

 監督就任3年目。手塩にかけて育ててきた現有戦力に加え、フレッシュな刺激をチームに与えてくれる新人たちもいる。まだシーズン序盤だが、虎党たちの期待は膨らむ一方だ。