ジャニーズの人気グループ「King&Prince(キンプリ)」の将来像が判明した! 同グループは、今年の日本テレビ系「24時間テレビ」(8月21~22日)のメインパーソナリティーを務めることが発表されたばかりか、初の冠番組となるバラエティー番組「King&Princeる。(きんぷる)」(23日、同局系)も決まった。この冠番組は10月にレギュラー化が内定しているのだが、実は事務所側が日テレにある注文をしたという。そこから見えてくるのは、ジャニーズタレントによる〝MC支配〟だ――。

「24時間テレビ」に「きんぷる」。日テレがキンプリ祭りになっている。特にグループ初の冠番組は話題を呼ぶことは間違いない。本紙の取材によると、タイトルには「King&Prince成長バラエティー!」(仮題)がつき、23日の日曜午後0時45分の放送を予定。キンプリのメンバーのほかに、劇団ひとり(44)がMCに加わるようだ。

 気になる番組内容を日テレ関係者が明かす。

「一言でいえば、ドッキリ要素がある大喜利です。例えば、メンバーの平野紫耀がアンジャッシュの児嶋一哉を検証するというもの。児嶋は違う番組のロケだと思い収録に臨みます。隠しカメラが仕込まれた児嶋の楽屋を、平野があいさつに訪れ、お約束の『大島さん!』と声掛けすると、児嶋はどんなリアクションをするのか。また、平野がお茶を差し入れた際、わざとそれを児嶋に掛けると激怒するのか。そのようなことを、スタジオにいるキンプリメンバーや、ゲストと大喜利形式で当てていく番組になっているんですよ」

 23日放送は単発バラエティーとしてのパイロット版で、実は今秋以降にレギュラー化が内定しているという。

「10月から、日曜午前10時25分に放送されている『ニノさん』の後枠になる予定です。ちなみに、『ニノさん』は、視聴率が低迷している火曜午後10時放送の『幸せ!ボンビーガール』が打ち切りになった後に編成される。今回『きんぷる』に劇団ひとりがキャスティングされたのは『ボンビーガール』でMCを務めているバーターなんです」(芸能プロ関係者)

 そもそも日テレが、今回の「24時間テレビ」のメインパーソナリティーを今年2月にオファーした際、ジャニーズ事務所から〝保留〟という答えが返ってきたという。

「一番は滝沢秀明新体制の中、各テレビに対し全方位外交をしていくことを決めたジャニーズ執行部が、日テレにキンプリを預けていいのかと迷ったそうなんです。NHKを筆頭に、フジやテレ朝からもさまざまなオファーがあったんです」(前出の日テレ関係者)

 キンプリを巡って各局が争奪戦を繰り広げる中、最終的な決め手となった提案が今回の初冠番組となる「きんぷる」のレギュラー化だった。

「交渉の中でジャニーズが求めたのは『話芸を磨けること』だったそうです。なので、番組はそういう構成になる。NHKやテレ朝、フジは単純な歌やコントなどを提案し、ジャニーズ執行部を納得させられなかった。一方で、日テレは他局と違い、一番人気の平野だけを特別扱いしないことを軸に据えており、これもジャニーズから大きく評価された理由です」(同関係者)

 話芸を磨かせる――。たしかに話せる力があれば、バラエティー番組やトーク番組でも重宝され、情報・報道番組のキャスターの道も開ける。

「ドラマは1クールで終わりますが、バラエティーや情報番組のMCができれば、かなり長期間の仕事が期待できる。退所した中居正広もそうですし、井ノ原快彦、東山紀之、城島茂、櫻井翔などもその証しです。ジャニーズはキンプリを使って新たな〝金脈〟として〝MC支配〟を強めるのかもしれません」(前出の芸能プロ関係者)

 その試金石となるのが「きんぷる」になるが、はたして存在感を示すことができるか。