俳優の田村正和さんが4月3日、心不全のため東京・港区内の病院で死去していたことが18日、分かった。77歳。京都市出身。

 テレビ時代劇「眠狂四郎」(フジテレビ)や独特のキャラクターでブームを巻き起こした刑事ドラマ「古畑任三郎」(同)など、幅広い役柄で人気を博した。

 映画「永遠の人」で1961年にデビュー。72年に「眠狂四郎」で女性人気が爆発すると、その後は立て続けにヒット作を飛ばした。

 年を重ねてからはコミカルな役柄にも挑戦。ロングヒットとなった「古畑任三郎」で演じた刑事役は独特の役づくりが話題となり、芸人だけでなく元SMAPの木村拓哉もモノマネするなど、お茶の間の人気者となった。

 最後の出演は2018年のフジテレビ・スペシャルドラマ「眠狂四郎 The Final」。唯一無二の存在感を放った名優が、静かに旅立った。