俳優の三浦春馬さん(享年30)が都内のマンションで亡くなってから、18日で1年が経つ。いまだ多くのファンが悲しみに暮れているが、三浦さんを偲ぶ場所はできておらず、お別れ会も開催できていない。それどころか〝陰謀論〟を唱える人たちも存在しており、静かに死を受け止めるには解決しなければならない問題が残っている。

 三浦さんの所属事務所アミューズは14日、「一周忌となる7月18日に向けて、皆様の想いが集まる特別な場所を追悼サイト上に作る」と発表。16日には三浦さんのスタッフ公式ツイッターで、追悼サイトは18日午前9時から25日午後6時までオープンすると明らかにした。過去に取り組んできた作品をまとめた映像や、未公開写真などがアップされるという。

 その一方で、ファンから多くの願いが届いているものの、実現できていないのが「お別れ会」だ。「事務所も何とかファンのみんなが集まれるような場所がないか、なんとかできないかと検討をしていたようですが、いざ開催となれば、集まる人数が数千人の規模では収まらない。コロナ禍の現状で、数万人のファンが詰めかけるようなことになれば、それこそ批判をまぬがれえないだろうと判断して、特設サイトという形になったようです」(芸能関係者)

 先月の同社の株主総会でも、株主からの質問のほとんどが三浦さんに関するものだった。「それだけ三浦さんのことを思い、考えている人が多いということでしょう。いまもお墓ができていないので、どこに花を手向ければいいのかと、残念がっているファンもまだまだ多いです」(前同)

 アミューズの公式サイトでは三浦さんの母親が「突然の春馬の死から一年が経った今でも息子が亡くなったことを受け入れられずにおりますが、ようやく少しずつ気持ちの整理ができるようになり普通の生活を送りつつあります。一周忌も目前ということもあり、ただ静かに故人を偲びたいという思いです」とコメントした。

 少しずつ平穏を取り戻しつつあるが、それでも〝陰謀論〟はくすぶり続けている。

 テレビ局関係者は「株主総会でアミューズは改めて『陰謀や事件性のあるものではありません』と発表しましたが、裏を返せば他殺説などの陰謀論がいまだに根強いということです。これを信じているファンはアミューズを逆恨みしており、所属タレントが番組に出るだけでテレビ局に『なんでそんなところのアーティストを使うの!』というクレームまで入れたりするそうです。三浦さんが亡くなった直後よりは少なくなりましたが、まだあるのです」。

 三浦さんの死に納得しない熱狂的なファンは自宅マンションどころか、幼少期に実母と義父と暮らした茨城県の家にまで出現。近隣住民に聞き込みまで行っているというのだ。「三浦さんの家庭環境などを近所の人に聞き出し、自分たちに納得のいく答えを求めようとしているのです」と事情を知る関係者。

 三浦さんを思う気持ちは同じはずなのに…1年経ってもまだ穏やかな日は訪れない。