今月2日に活動再開を報告した女優の深田恭子(38)が27日、都内で行われた主演映画「劇場版 ルパンの娘」(10月15日公開)の舞台あいさつに登場した。5月24日にイベントに登場し、2日後の同26日に適応障害のため活動休止を発表して以降、公の場に現れるのは初めて。

 この日、深田は白のレースドレス姿で登場。以前と比べて、まだほっそりしたままのようにも見える。イベント中ではMCを務めたフジテレビ・佐野瑞樹アナウンサーからの質問が理解できなかったか、聞き返す場面もあったが、いつものように間を取りながらゆっくりとトークを展開。心身の回復具合が心配されたものの、終始にこやかだった。

 同作は、2019、20年に深田が主演で放送されたフジテレビ系連続ドラマの映画版。深田は伝説の泥棒一家の〝女泥棒〟を熱演した。

 自身にとっては思い入れの深い役だ。適応障害による活動休止のため、主演のはずだった今年7月期のフジ系連続ドラマ「推しの王子様」はクランクイン前に降板。深田によると、19年のドラマ版から現在に至るまで「他の(出演)作品はない」というから、この2年は女泥棒、ひと筋だったわけだ。深田は「居心地のいい現場で、本当の家族という気持ちになってくるというか。だからこそ、劇場版がつくれたんじゃないかと思う」と笑顔で話す。

 奇抜な衣装も同作の特徴。深田は「渡部さんなんて、スタジオで歩くのも恥ずかしいと言っていた」と暴露。共演で俳優の渡部篤郎(53)は苦笑いしつつ、「喜んで着せていただいた」と応じた。

 同作は豪華キャストで、俳優の瀬戸康史(33)、観月ありさ(44)らも共演者に名を連ねている。作品のテーマの一つである「絆」について聞かれた深田は、「この現場」に絆を感じると回答。「こうして(キャストが)再集結して、映画公開に向けてみんなで進めていこうというこの時間が大きな絆の時間だと思っている」と語った。