元総務相で経済学者の竹中平蔵氏が、10日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。2019年の参院選広島選挙区の大規模買収事件で自民党から河井案里元議員側に1億5000万円が振り込まれた問題について言及した。

 岸田文雄新首相にこの問題の再調査と説明が望まれると共演者が指摘すると、竹中氏は「何に使われたとかというのは説明責任があると思いますけど、1億5000万円使ったのが悪いということではない。これは政治判断だと思うんですよね」と反論。続けて「でも、やるかというと絶対やらないと思いますよ。要するに、内閣変えて総理を変えるということは『リセットさせてください』ということだから、気持ちは分かるけど」と見解を述べた。

 さらに共演者から「我々の税金から出てる。贈収賄の原資になった可能性がある」と追及の声が出ると、竹中氏は「それは贈収賄を裁けばいいわけで、実際に判決が出てる」と指摘。

 さらに「この判決もおかしいですよね。収賄したほうが一切問われてないんだから。この裁判こそ問われるべきですよ。私はメディアは追及するべきだと思いますよ」とコメントした。