そんな応援をされても…。俳優・綾野剛(40)が主演を務め、26日にスタートする連続ドラマ「オールドルーキー」(TBS系)に、とんだ〝応援団〟が現れた。〝暴露系ユーチューバー〟の〝ガーシー〟こと東谷義和(50)とともに綾野のさまざまな疑惑を追及しているNHK党の立花孝志党首(54)が「われわれも盛り上げていく」と、参院選(7月10日投開票)の選挙運動の中、「オールドルーキー」の広報役を買って出たのだ。

「オールドルーキー」は、引退を余儀なくされた元サッカー日本代表選手の新たな人生を描く内容のドラマ。26日からの放送を前にした24日、綾野はTBSの情報番組をハシゴし、番宣デーとなった。

「ひるおび!」に生出演した時には、「いよいよですね。元日本代表というサッカー経験のない自分からしたらチャレンジ」と意気込んだ。コメンテーターの八代英輝弁護士から「誰もが直面するような逆境だが、綾野さんがとにかくポジティブに立ち向かっているのが印象的」と声をかけられ、笑顔を見せる場面もあった。

 夏ドラマの目玉とあってTBSも宣伝に力が入っているが、綾野をめぐっては場外戦が騒がしい。芸能界の裏側を暴露している東谷氏が綾野のさまざまな裏ネタを暴露し、その矛先は事務所社長や所属タレントにも及んでいる。

 NHK党の立花氏に至っては、4月の参院石川補選の政見放送や自身のSNSで、東谷氏の暴露を引用する形で綾野の話題を取り上げ「公共の電波を使ったテレビに出演する以上、説明責任がある」と迫っていた。

 すでに参院補選の政見放送について、綾野の所属事務所から「事実無根」として動画削除要請の警告書が届いたが、立花氏は削除する必要がないとして、逆に原告となり、債務不存在確認訴訟を起こし、裁判にもなっている。

 さらに綾野の事務所は14日に「ネット上で弊社及び弊社所属タレント等の名誉を毀損し業務を妨害する事実無根の投稿が複数なされております。弊社は、このような虚偽の投稿を決して容認できません。従って然るべき法的手続等の対応を行っております」と声明を発表するなど、火消しにやっきだ。

 東谷氏は、綾野が謝罪した場合は「許す」としているが、その様子はないまま参院選を迎えた。NHK党は、今月下旬から全国で放送される政見放送を事前にネット上に公開。ニュース番組のような演出で、立花氏が綾野の実名を挙げて疑惑を追及している。

 放送を2日後に控えた24日の会見で立花氏は「こうなったら『オールドルーキー』を30~40%の視聴率にして、ある意味盛り上げていくことが大事」と皮肉たっぷりに話した。綾野やドラマのことを話題にして、同党にも注目を集める作戦だ。

 参院選に比例代表で立候補した東谷氏も同日、ツイッターで「いま新たな証人喚問交渉中 もし決まればリアルタイムでぶつけたるわな」と怪気炎を上げ、綾野やドラマへの注目度向上に一役買おうとしている。

 ドラマの初回放送当日となる26日夕方には、東京・渋谷のハチ公前広場で、ドバイにいる東谷氏とライブでの街頭演説を行うことも決定。ここでさらなる爆弾ネタを投下する可能性もある。TBSは「オールドルーキー」の番宣に並々ならぬ力を入れているが、思わぬ〝応援団〟の登場により、高視聴率になったとしても素直に喜べないかもしれない?