女子プロレス界の横綱・里村明衣子(39)が27日、初のフィンランド遠征に出発。7月27日(日本時間同28日)に予定する初の英国マンチェスター大会成功を誓った。

 フィンランドではかつてWNCでTAJIRI(48)と抗争を展開した同国の英雄・スターバック(46)が主催する大会(日本時間30日)で女子3WAY戦に出場する。7月には仙女初の英国大会を控えており「成功させるためにもフィンランドで存在感をアピールしたい」と野望を語り、機上の人となった。

 英国、ドイツに続く欧州遠征となるが、海外に幅を広げる一方で仙女は深刻な危機に直面している。ワールド王座は橋本千紘(26)からディアナの若きエース・Sareee(23)の手に渡り、奪回戦を予定していた岩田美香(23)は首の故障により欠場。24日DDT新木場大会では橋本、DASH・チサコ(30)と保持していたKO—D6人タッグ王座を竹下幸之介(24)率いるALL OUTに奪還された。

「ピンチだと思う。危機感は感じています。今月は他団体参加を含めると、各選手13試合から15試合のハードスケジュールになってしまった。7月の大会を終えたら、8月と9月は(練習の)強化期間に充てたい」

 7月7日後楽園大会ではチサコがSareeeに挑戦する。「奪回してくれると信じています。このピンチを乗り切れるかどうかは、後楽園大会の結果次第になると思う」と里村は必勝を期していた。