イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンは所属する日本代表MF南野拓実(26)の完全移籍に乗り出していると、英紙「リバプール・エコー」が伝えている。

 同リーグのリパプールからレンタルで加入した南野は15日にホームのフラム戦に2試合連続で先発出場し、3―1の勝利に貢献。同紙によると、ラルフ・ハーゼンヒュットル監督(53)は「彼に不満はなかったと言わなければならない。過去にあまりプレーしたことがないので苦労する瞬間があるのは普通のこと。彼はボールに対して一生懸命に働いた」と絶賛したという。

 その上で指揮官は「この選手が好きだ。とても良い動きをしていて、仕事も楽しんでいると思う」と好印象を語っていたが、これまで重用していなかったことから考えると、180度の〝方針転換〟といえる。同紙も「大胆な主張」と見出しを掲げたが、その裏で来季に向けて南野を完全移籍で獲得したい意向があるという。

 これまでハーゼンヒュットル監督は4月に南野の完全移籍について「現時点でタクミの交渉をしていない。私たちはリバプールが夏のプランに彼を含めているのかも知らない」とコメントしていたが、同紙は「サウサンプトンはシーズンの終わりにレンタルを恒久的なものにするように申し入れた」と報じ、南野の買い取りに動いていたという。

 約1か月半の間にサウサンプトン内で来季のチーム編成について大きな方針転換があったとみられるが、同紙は「それはレッズ(リバプール)によって拒否された」とも報じている。契約元のリバプールが南野を来季の戦力として考えている証拠と言えそうだ。

 ただ、それでも指揮官は南野を起用し、パフォーマンスを絶賛していることから、まだ獲得を諦めていないのは明らかだろう。今オフの動向が注目されそうだ。