スペイン1部バルセロナのロナルド・クーマン監督(58)が解任の危機に直面していると、同国紙「アス」など各メディアが報じた。

 バルセロナは欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ初戦(14日)でバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)に0―3と屈辱の敗戦を喫し、続く国内リーグのグラナダ戦(20日)も1―1とまさかの引き分け。成績だけではなく、ふがいない試合内容もあってクーマン監督の責任を求める声が高まっていた。

 そんな中、ジョアン・ラポルタ会長はカディス戦(23日)に向けて自身のツイッターを更新し「何が起こるかはわかりませんが、カディスで何か起こったとしても、これまでと同じように、次のレバンテ戦でもチームを応援してほしいのです。どうか落ち着いてください。やるべきことは分かっているので必ず改善します」と意味深なコメントを書き込んだ。

 同紙は「ラポルタのスピーチの内容から、オランダのコーチがもはや存在せず、指揮官の変更が差し迫っていることに疑いの余地はない」とし、カディス戦の結果や内容次第で更迭となる可能性が高いと伝えている。

 すでにカタール1部アルサドで監督を務めている元スペン代表のOBシャビ氏(41)が後任候補の名前が上がっている中、ベルギー代表を指揮するロベルト・マルティネス(48)、昨季までイタリア1部インテルを率いていたアントニオ・コンテ氏(52)の名前が浮上している。

 エースのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)の退団や深刻な経営難など、問題山積みのバルセロナはクーマン監督を解任し、再スタートするのだろうか。