フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)に所属する同国代表FWキリアン・エムバペ(22)の去就について母のファイザ・ラマリさんが注目発言したと、同国紙「パリジャン」が伝えている。

 2022年6月末で契約満了となるエムバペはPSGから2年間の契約延長オファーを受けているものの、今夏に移籍金なしでスペイン1部レアル・マドリード入りすることが確実視されている。今後の去就が注目とされている中、同紙によると、エムバペの母ラマリさんが息子の現状について語ったという。

「現在PSGと話し合っており、すべてが順調に進んでいます。昨夜(5日)は(PSGの)レオナルド(スポーツディレクター)と話しました。はっきりとしたことが一つあり、彼は欧州チャンピオンズリーグで優勝するために最後までやり遂げます」と、シーズン途中となる来年1月に移籍しない方針という。

 また、ラマリさんは「PSGのファンが満足していないことは理解しています。キリアンはPSGとRマドリードの両方でプレーすることを夢見ている」とし「彼は夢を実現したかったので今夏にRマドリードへ行くことを決めました。新しい物語を始めたかった。スポーツプロジェクトの中心になりたい。絶え間ない挑戦を必要としています」とした。

 さらに「彼が(夏の退団を)頼んだのは、彼の時間が終わったことを理解したからです。お金を残さずに去ることを非難されないように…」と来夏にフリーでの退団を避けるために移籍を志願していたと指摘。その上で「PSGで5シーズン目です。更新するオプションがあり、彼は熟考する時間があった。そして誰も未来は知ることはできないので、まだ(PSGとの契約更新は)可能です」とコメントした。

 今後についてラマリさんは「キリアンをとどまらせたい父親と、弁護士と私は退団させたいのですが、3人の誰も決められません。彼がしたいことを何でもトライすることができます」と語ったという。