平昌五輪フィギュアスケート女子金メダルでボクシング挑戦が報じられていたアリーナ・ザギトワ(20=ロシア)が、昨年の東京五輪ボクシング男子フェザー級金メダルのアルベルト・バティルガジエフ(23=ロシア)とエキシビションで対戦することになった。

 ロシアメディア「RIA ノーボスチ」は「フィギュアスケートのザギトワが、五輪王者のバティルガジエフとボクシング対決を行う」と題する記事を掲載。「フィギュアスケートの2018年オリンピック(平昌五輪)チャンピオンであるアリーナ・ザギトワが、57キロ級の東京オリンピックチャンピオンであるアルベルト・バティルガジエフとボクシングのエキシビションで戦う。イベントの主催者が明らかにした」と報じた。

 同メディアによると、この試合はモスクワ市のスポーツ局が主催する「モスクワ・スポーツ・デー」の一環として、25日に行われる予定だという。

 また、ロシアメディア「チャンピオナット」はザギトワ本人のコメントを紹介。フィギュアの元女王は「自分の限界を探ること、新しいことに挑戦することに興味があります。ボクシングはまさに氷の穴に飛び込むような感覚を味わえるスポーツ。スポーツ局がそのための条件を整えてくれたことがとてもうれしい。それに〝フィギュアスケートの女の子は本当のファイターだ!〟ということを示すいい機会でもあります。このスパーリングショーが、1ラウンドでの私の勝利で終わらないことを願っています」と意気込みを語った。

 ザギトワは2019年から一時休養してフィギュアスケートの競技会から離れている。現在はエキシビションへの出演やリポーターとして活躍。今回の試合のルールの詳細は不明だが、その戦いぶりに注目が集まりそうだ。