大相撲夏場所9日目(17日、東京・両国国技館)、大関貴景勝(24=常盤山)は小結大栄翔(27=追手風)に押し出され2敗目(7勝)。押し合いからいなして出るもかわされ、相手の突き押しにのけぞって土俵外へ退けられた。取組後は表情を変えることなく「自分にダメなところがあったから負けた」と振り返った。

 痛恨の黒星だった。この日、大関照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)が関脇高安(31=田子ノ浦)を下して9連勝。2差に広がり、優勝争いから一歩後退となった。

 2敗は貴景勝、小結御嶽海(28=出羽海)、幕内逸ノ城(28=湊)、幕内遠藤(30=追手風)、幕内千代大龍(32=九重)の5人。照ノ富士の独走を阻止するためにも、これ以上負けるわけにはいかない。

 一方、大関朝乃山(27=高砂)は幕内阿武咲(24=阿武松)に小手投げで勝ち5勝目(4敗)。大関正代(29=時津風)は元横綱朝青龍のおいの幕内豊昇龍(21=立浪)の外掛けに屈して4敗目(5勝)となった。