【英国・バーミンガム18日発】女子テニスのネイチャーバレー・クラシックのシングルス1回戦で、世界ランキング1位の大坂なおみ(21=日清食品)は同33位マリア・サカリ(23=ギリシャ)を6―1、4―6、6―3で破り、2回戦に進出した。

 苦手なクレー(赤土)コートのシーズンが終わり、芝コートの今季初戦。4大大会のウィンブルドン選手権(7月1日開幕、ロンドン)へ向けて弾みをつけたいところだ。

 第1セット第3ゲームを相手のサーブの不調もあってラブゲームでブレーク。第5、7ゲームも力強いショットで相手のサーブを破り、あっさりこのセットを奪った。

 第2セットに入ると、ファーストサーブが決まらなくなり、第5ゲームでブレークを許した。続く第6ゲームでは粘りに粘ってブレークバックに成功したものの、第7ゲームをブレークされた。ここでジャーメーン・ジェンキンス・コーチ(34)がコートに入ってアドバイス。しかし、そのまま押し切られ、このセットを落とした。

 勝負の第3セット、互いにサービスをキープし合って迎えた第5ゲーム、大坂は自身のサービスゲームで0―40の大ピンチ。しかしここから驚異的な粘り腰を見せて40―40と追いついた。ここもチャンスを決めきれず再三のピンチを招いたが、力強いサーブでしのいでブレークは許さなかった。

 ポイントを奪うと胸に手をやるほどの厳しいプレッシャーの中で、何とかこのゲームをキープ。続く第6ゲームではサカリのサーブが乱れてブレークに成功した。あとは得意のサーブで主導権を譲らず振り切った。

 2回戦ではユリア・プティンツェワ(24=カザフスタン)と対戦する。