大相撲春場所で新入幕力士としては110年ぶり、史上最速の初土俵から10場所目で優勝した尊富士(青森県五所川原市出身)が30日、場所後初めて帰郷し、青森市の東奥日報社などを訪問した。尊富士は右足のけがを押して強行出場した末の優勝について「めちゃくちゃきつかったが、青森県の皆さんの応援があったからこそ土俵に上がれた」と県民に感謝の気持ちを語った。
尊富士は師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士、つがる市出身)らと東奥日報社を訪問。優勝して初めてのお国入りに「自分の優勝を一番喜んでくれるのが県民。直接皆さんの目の前で感謝を伝えられる場面なので本当に楽しみにしてきた」と笑顔を見せた。
尊富士はけがをした右足の治療中のため、次の夏場所(5月12日初日)の出場に向けては現在調整中とした。