車内彩る桜色「昼と夜、それぞれの良さ楽しんで」 弘南鉄道大鰐線(青森県)に「りんごねぷた列車」

列車内に異なるピンク色のりんごねぷたを飾り付ける職員

 弘南鉄道は3日から、大鰐線(中央弘前-大鰐)で「春のりんごねぷた列車」を運行する。弘前公園の八重桜厳選7品種「弘前七桜」のうち4種をイメージしたリンゴ形のねぷた灯籠計200個で車内を装飾し、異なるピンクの色合いを楽しめる。6月30日まで。

 4種のりんごねぷたは「東錦(あずまにしき)」を澄んだピンク、「八重紅枝垂(べにしだれ)」はうっすら紫がかった色調、「松月」は淡い色合い、「関山(かんざん)」は濃いピンクで表現した。2日は津軽大沢駅の車両検修所で取り付け作業が行われ、夕暮れの車内を色調の異なる灯籠が照らした。

 毎日午後5時ごろから点灯するほか、金、土、日曜と祝日の夜間は車内照明をりんごねぷただけにし、幻想的な雰囲気が楽しめる。中田正志業務部長は「昼と夜の2度乗って、それぞれの良さを感じてほしい」と話した。装飾したのは3編成のうちの一つで、1日16往復前後運転予定。運行時刻は日によって変わり、中央弘前駅か大鰐駅で確認できる。

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