GW後半初日 青森県内晴れ晴れ 各地でアウトドア日和

県内のキャンパーたちが集うイベントが開かれた七戸町の家族旅行村=3日午後1時45分ごろ
青森市のモヤヒルズで、ダッチオーブンのローストチキンの焼き具合を確かめる親子(左側)=3日正午過ぎ
にぎわう三沢オートキャンプ場内で、スケートボードで遊ぶ子どもたち=3日午後3時過ぎ、三沢市
板柳町に新しくできたバーベキュー場で食事を楽しむ利用客=3日午後0時半ごろ
六戸町の舘野公園でバーベキューを楽しむ吉田さん一家=3日午前11時40分ごろ

 ゴールデンウイーク後半初日の3日、青森県内は青空が広がり、絶好のアウトドア日和となった。「3密」を避けられるとあって新型コロナ禍をきっかけに盛り上がったブームは県内でもすっかり定着。おいしい料理を囲み、仲間や家族と交流を深める人たちの姿が各地で見られた。

 炭火で熱した鉄鍋に、セロリやニンニクを詰め込んだ丸鶏と、ニンジンやタマネギなどの野菜を投入すると、30~40分後にはこんがりと焼けたチキンが…。ここはモヤヒルズ(青森市)のバーベキューガーデン。ダッチオーブンを使った料理教室で親子連れらがローストチキン作りに挑んだ。

 家族で参加した市内の福田友理さん(43)は「塩とこしょうだけで肉も野菜もこんなにおいしくなるとはワイルドな料理」と満足げ。長女の陽音ちゃん(5)も「作るのが楽しかった」と笑顔だった。

 リンゴ畑を目の前に、屋外でバーベキューを楽しみたい-。こうした住民のニーズを見越し、板柳町は町内のふるさとセンターにバーベキュー施設を再整備し1日にオープンさせた。3日も20炉全てが稼働し、ホルモンなどを焼く香ばしい匂いが漂った。

 会社の集いで訪れた同町の小鹿知弥さんは「屋根があって雨が降っても安心。料金もお手頃で今後もまた利用したい」と話した。

 アウトドアは「安近短(安価・近場・短期間)」で楽しめるのも大きなポイントだ。三沢市の三沢オートキャンプ場で家族とキャンプをしていた会社員照井奈央さん(42)=青森市=は「大型連休中の宿泊施設は割高。ここなら青森から車で1時間ちょっとと近く、自分たちのペースで自然を楽しみながら滞在することができる」と言う。

 七戸町の家族旅行村ではキャンプ好きが集うイベントが開かれ、親子連れら25組ほどがテントを張り、たこ焼きなどを作って交流を楽しんだ。

 家族3人で訪れた八戸市の橋本祥克(よしかつ)ちゃん(4)も「ポップコーンがおいしかった」とにっこり。主催した青森市の地方公務員工藤直樹さん(30)は「キャンプは最高。天候にも恵まれ、たくさんの仲間たちが集まってくれてよかった」と充実した表情を見せた。

 三沢市の会社員吉田京太さん(29)は六戸町の舘野公園を初めて訪れた。普段は家族総出で出かける機会が少ないというが、「家族の仲を深めるいい機会」と家族8人でバーベキューを楽しんだ。「自然の中で子どもたちが自由に遊べるのがいいし、日帰りで楽しめるのもいい」。アウトドアの魅力を十分堪能した様子だった。

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