「推しの給食」に一票!トップ当選はラーメン 市選管が企画、児童が模擬投票 三沢小(青森・三沢市)

模擬投票を体験する三沢小の6年生たち

 青森県三沢市の三沢小学校(藤谷悟校長)で8日、6年生が小学校生活最後の給食をどれにするか選ぶ「給食推し選挙」が開かれた。未来の有権者たちは身近な題材を通じて模擬投票を体験し、選挙の仕組みについて理解を深めた。

 体育館に集まった63人はラーメン、ハンバーガー、カレーライスという三つのメニューに扮(ふん)した候補者の演説に耳を傾け「県産の材料がたっぷり」「極上の品質」などといったそれぞれのアピールポイントに注目。詳細が記された選挙公報に目を通し、実際の投票用紙に名前を書き込んで一票を投じた。開票結果はラーメン27票、ハンバーガー25票、カレーライス10票、無効票1票。ラーメンに投票した子どもたちはトップ当選を喜び、歓声を上げた。

 また、今回の選挙を企画した市選挙管理委員会による講話では▽およそ6年後の18歳になれば選挙権が与えられること▽選挙公約を基に自分の考えに近い人に投票すれば自身の意見が行政の仕事に生かされること-が説明された。

 神和宏君は「将来の大切な経験を先取りでき、大変勉強になった」と充実した表情。20~30代の投票率が低迷しているという説明を受けた角梨々子さんは「せっかくの権利なのに、もったいない。自分は大人になったら必ず投票する」と力強く話した。

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