八王子商工会議所(樫崎博会頭)が特に力を入れる主要テーマの一つ「デジタル化」。3年前から副会頭としてデジタル化推進担当を務める、(株)テージーケー(本社・椚田町)の清宮仁社長=写真=に、同会議所のこれまでの取り組みや展望について話を聞いた。
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効率化を進める、あらゆるビジネスの場面で今や欠かせないキャッチフレーズとなっている、デジタル化やDX(デジタルトランスフォーメーション)。八王子商工会議所ではデジタル化の柱として、【1】組織内部【2】会議所と会員のコミュニケーション【3】会員へのサポート--の3つにおける活動を掲げ、推進を図る。
【1】の会議所内での業務に加え、【2】では会員への配布資料などで資源の無駄削減を模索。清宮副会頭は「部会の総会資料をペーパーレス化するなど、事務局と力を合わせて取り組んできた。SDGsに関わり、ワーク・ライフ・バランスにもつながる。できることから着手することが大切」と強調する。新規会員に対しては、会議所のウェブサイト内に入会申し込みフォームを設けるなどデジタル化を推進。【3】の会員サポートにあたる「デジタル化セミナー」では、二次元コードからも参加申し込みを受け付けている。
業種別に情報を引き出せるような会議所の会員名簿のデジタル化も目標の一つ。一方、セキュリティ管理やデジタルの扱いが苦手な会員へのフォローも課題といえる。現在、会員約4500のうち、メールアドレス登録数はおよそ半数弱。清宮副会頭は「デジタル化への理解度や習熟度など、会員の状況をきちんと認識することが大切。会員と連絡を密に交わしながら大きなゴールを見据え、できることから進める」と展望する。「会員は経営者が多く、会社が良くなることを絶えず求めている。会社の効率化も大きな関心事」とも。会議所と会員が一丸となり、今後も前進を続けていく。
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