藤沢市は先月22日、4月1日現在で保育所への入所を希望する待機児童数が3人だったと発表した。2021年度から2年連続でゼロを達成していたが、記録更新はならなかった。市は子育て世代を中心に転入が増えているものの、出生数減による少子化が顕在化しつつあり、将来的な人口減を見据える必要がある待機児童対策の難しさが浮き彫りになった。
市によると、今年度保育所に入所が決まった児童は前年比148人増の8518人。申し込んだ人は前年比163人増の8978人だった。
申し込んだ人から入所した人を差し引いた保留児童数は前年比15人増の460人。国の基準に基づく待機児童は3人で、11年度以降の集計ではゼロだった21・22年度を除いて最も少なかった。
市内の保育ニーズが高まる一方、児童数は年々減少傾向が続く。今年度の未就学児童数は2万778人で前年比481人減った。市はこれまで施設整備を中心に定員拡大を図ってきたが、市が4月に発表した人口推計によると、35年をピークに市の人口は減少に転じる。将来的な局面を念頭に市は昨年度、既存保育所の定数を見直すなどして対策を図ってきた。
保育ニーズの受け皿整備が課題となる中、市子育て企画課は「待機児童は年齢や地域ごとに偏りがある。保育士不足なども踏まえ、解消策を検討していく」としている。
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