ゴールデンウィーク、国内外からの多くの人出でにぎわった箱根町。約3年間の新型コロナ期間を経て、企業の取り組みの変化、急激な需要回復に対する人手不足の現状などを調べた。
長蛇の列も増便できず
最近の箱根で、祝日や週末に見られるバス停の長蛇の列。路線バスを運行する「伊豆箱根バス」は2020年4月に小田原箱根線を58・5本から平日29本・休日26本に減便、「箱根登山バス」も20年5月に箱根山内線を平日191本・土日休239本からそれぞれ150本程度へ減便した。いずれも直近は、コロナ前の8割〜9割程度まで戻しているが、混雑時にはバスが到着しても満員で乗り切れない「積み残し」も一部で発生しているという。さらなる増便へのネックは運転士不足。2社とも求人を強化しているが、計画通り採用が進むかは不透明だ。
数から質へ、仕組み変更も
箱根、小田原を中心に飲食店を展開する(株)JSフードシステムではコロナ下で正社員、アルバイトとも離職が増えた。一方で、昨年開業させた2店舗では客席のタッチパネル式オーダーやセルフレジ、またレーンによる自動配膳システムなどを導入。コロナ明けを見据え採用を進めていたこともあり現状は「何とか回せている」という。
大手ホテルでは、今年のGWの客室稼働率はコロナ前の8割程度。営業担当者は「これまでの『数』から、お客様の満足度を上げ単価も上げる『質』に方向転換したため」と説明。他の観光地でニュースになった「スタッフ不足で空き室があっても予約が受けらない」状況は無いと答えた。ただし清掃やベッドメイク等は外注先の人手不足もあり、繁忙期にホテルスタッフが手伝うこともあるという。
観光業界が変化
箱根町観光協会(箱根DMO)の佐藤守専務理事は、別業種への転職者が観光業に戻らないこと、ここ数年でホテル等に入社した人は本格的な繁忙期を経験していないことなどを挙げ、「人材は量・質の両面で不足している」との認識を示した。なお人材不足解消策に外国からの労働者の活用があるが、事業者から「制度をよく知らない」との声もあり、理解促進の取り組みも進めているという。
箱根温泉旅館ホテル協同組合の川口將明事務局長は、GW後の取材に「大手を振って安心して出かけられるようになったのでは」と来訪者の意識変化に言及。また外国人観光客が中国や韓国の団体ツアーから、欧米などの個人客にシフトしている傾向にも触れ、「コロナがきっかけになり観光業界が変わったのかもしれない」と話している。
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