「年収1000万の彼女」が結婚で重視した意外な条件 人生後半戦で婚活したらこうなった!

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年収1000万円超えの彼女が選んだ結婚相手とは(イラスト:堀江篤史)

「恋愛や結婚の相手は社内で見つけるのが普通だと思っていて、過去4人ほどの同僚と付き合いました。別れた女性が他の同僚とくっついたり……。フォークダンス状態です。この年齢になって社外の人と知り合ってゼロから人間関係を始めるのは大変だと思っていました」

東京の品川駅近くにあるホテルのラウンジに来ている。伝統的な大企業の生え抜き社員である高柳大輔さん(仮名、61歳)は、社内結婚が多かった古き良き時代を遺す社風を説明してくれる。白髪と大きめのメガネ姿は年相応だが、キラキラ光る目と豊かな表情で若々しい印象を与える男性だ。

その隣にはお人形さんのような可愛らしい雰囲気の美紀さん(仮名、53歳)が好奇心を抑えきれない様子で座っている。4年前に結婚相談所で出会い、3カ月弱で結婚を果たした晩婚さんカップルだ。

若い頃は誰かしら社内にいたのに…

新卒入社の社員には生育環境や学歴などが似ている人が多く、生活習慣や働き方を理解し合いやすい。社内結婚のメリットだと言えるだろう。ただし、30代半ばを過ぎると相手を見つけにくくなる。大輔さんは次のように証言する。

「若い頃は誰かしら社内にいました。でも、40歳になったあたりでパッタリといなくなったのです。こちらは年下でもよくても、女性からすると『子どもが大学に入った頃に定年を迎える人』だと思われるのでしょう」

同じ会社にいるだけに「先」が見えすぎてしまうのが社内恋愛のデメリットかもしれない。かといって、会社や業界外の人と話を合わせるのは面倒だと感じた大輔さん。以降、登山やドライブなどの「一人遊び」や男友だちとのオカルト研究などに情熱を注いできた。

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