世界唯一の中国式マック! 仕掛けたチャイナファンドが日本を救う?:ガイアの夜明け

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現場で奮闘する人たちの姿を通して、さまざまな経済ニュースの裏側を伝えるドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」。6月12日(火)の放送では、日本に流れ込む巨額の中国マネーを追跡。日本企業が直面している中国マネーとの向き合い方を、現場の最新事情とともに伝える。

倒産寸前のアパレル企業が"奇跡"の復活!

中国政府系の巨大投資ファンド「CITICキャピタル」は、昨年8月にアメリカのマクドナルド社から中国での経営権を約2440億円で買い取った。すぐに開発に取りかかったのは、スマートフォンでの支払いが普及している中国独自のオーダーシステムで、メニューもオリジナル。消費者からも高評価を得ている。

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かつて、他社とともに日本の飲料メーカー・ポッカコーポレーションの買収と再建にも加わり、同業種のサッポロHDに売却した実績を持つCITICキャピタル・パートナーズ・ジャパン。同社が現在手がけているのは、倒産寸前の日本のアパレル企業「マークスタイラー」だ。「アングリッド」「エモダ」「ダズリン」などの人気ブランドで急成長を果たした。

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CITICキャピタル・パートナーズ・ジャパンがマークスタイラー再建のために選んだ道筋は中国市場への進出だった。送り込まれたのは東京大学を卒業後、世界有数のコンサル会社「マッキンゼー」を経て、CITICキャピタル・パートナーズ・ジャパンに進んだキャリアを持つ小林進太郞さん(46歳)。マークスタイラーを、わずか1年で黒字化させる。続いて、ブランドの一つ「アングリッド」を中国「アリババ」が運営する世界最大手の通販サイト「Tモール」へ出店。さらに「Tモール」での売り上げを加速させるべく、人気の女性クリエイティブディレクターを投入しインスタグラムを活用した秘策に打って出る。


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思惑同士のぶつかり合いも... 中国企業の幹部と日本人社長が衝突

新潟県では第三セクターの温泉宿「ホテルみかわ」が廃業の崖っぷちに立たされていた。連続赤字というこのホテルを買収したのが中国企業の「山嶼海(さんようかい)」。中国で会員制の旅行事業を展開する同社は、会員向けの新たなリゾート地として雪と温泉を楽しめる新潟に目をつけたのだ。中国人オーナー夫妻が一晩宿泊し、次の日の朝には「このホテルを買ってもいい」という話になったと振り返りながら、深江さんは目を丸くする。

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ホテルマン一筋で6年前から社長を務めている深江勝彦さん(83歳)は、買収後も引き続き社長としてホテルのために尽力することに。しかし、中国の本社からやって来た同社幹部・于超さん(34歳)と意見が食い違う場面も。黒字化を急ぐ本社がコストカットを求めるのは理解しつつも、深江さんの胸中には新潟の業者に少しでも多くお金を落としたいという思いがある。また、于さんは中国人好みの派手な看板を設置したいというが、深江さんは日本人の情緒にそぐわない看板に反対するなど、2人の溝はなかなか埋まらない。

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そんな中、中国からの初めての宿泊客を受け入れるスケジュールが決定。深江さんはホテルマンとして万全の"おもてなし"をしようと観光プランを練り上げる。

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潤沢な資金力を背景に、さらに増えるであろう中国企業による日本企業の買収。その現場をカメラで捉えた「ガイアの夜明け」は今夜10時から放送。お見逃しなく!

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