芸能界に復帰した<春香クリスティーン>が語る”派遣社員の実情”と”子育て”

毎週日曜深夜2時5分からは「田村淳のTaMaRiBa」を放送!
2022年9月に発足した「ビジネス共創コミュニティ」×「地上波番組」プロジェクト、TaMaRiBa。参画企業のアセットや知見をフル活用した地域創生や、個人のリスキリング/アップスキリング、ミライを担う若者のProject Based Learningまで、さまざまなプロジェクトを進行している。

3月6日(月)午後12時より、アカデミーヒルズにて、これまでの歩みとこれからの構想を発信するリアルイベント「TaMaRiBa Conference 2023春」を開催。番組MCの田村淳を始め、TaMaRiBa出演者や企業たちが大集合する。

「テレ東プラス」は、「特別編:はたらくって、何だ!?ミライ会議 派遣編」(17時45分~19時)に登壇する春香クリスティーンを取材。
働き方が多様化し、自らのキャリアを断続させずに仕事をする方法として、今"派遣"に注目が集まっている。各業界で人材不足が叫ばれる中、派遣は眠れる労働力なのだ。労働力を適材適所で使えば、今後日本の生産性が増すのではないか...。イベントでは「派遣」をキーワードに、個人や全体の目線で「はたらくこと」「キャリア」を考えていく。

tamariba_20230303_01.jpg
2018年3月末にタレント活動を休業し、2022年11月に活動を再開した春香クリスティーン(以下:クリス)。その間は自身のキャリアアップを図るため、カナダに留学、派遣社員として英文事務の仕事に就くなど、さまざまな経験を積んできた。結婚後、1児の母として仕事と育児を両立させている彼女の"今"、そして"派遣社員の実情"に迫った。

派遣で働くと専門的なスキルが磨かれるので、目標が明確な人にはおすすめ


――クリスさんは2018年に結婚され、現在は1歳半になるお子様の母でもあります。休業後は、アルバイトや派遣社員として英文事務のお仕事をされていたそうですが、実際に働いてみての感想は?

「私は、通訳や翻訳をする『英文事務』などの仕事を経験しましたが、派遣という働き方は、語学関係の仕事には合っているなと感じました。特に通訳を目指す方には合っていると思います。
一般的なキャリアアップは、一つの会社の中でさまざまな役職を経験してキャリアを積むイメージですが、通訳の場合はあらゆる分野に対応できる方がいいので、いろいろな会社で専門職として経験を積むことで、強いフィールドが増えていく。医療やIT系など、さまざまな分野に対応できることがPRになり、後々フリーランスになる時に役に立ったり、キャリアアップにもつながったりするというのが、すごく新鮮でした。

あとは、ライフスタイルに合った働き方をしやすいのかなと。週3〜4回で残業なしなど、自分の条件に合った仕事が見つかりますし、基本的に、契約書に記載されている業務以外は割り振られることもないので、自分の専門分野に特化できるところもメリットです。
明確なゴールがあるので、ステップアップの目標がある方や、『他のこともやりたいから、今はこの条件で働きたい』という方には合っているのではないでしょうか。当時の私にも、派遣という働き方は合っていたと思いますし、派遣で働くと専門的なスキルが磨かれるので、目標が明確な方にはおすすめです」

――デメリットや想像と違ったことはありましたか?

「派遣はだいたい3カ月ごとに契約更新されるので、『更新してもらえなかったらどうしよう』という不安はあるかもしれません。幸い私の場合は、1度も契約を切られることはありませんでしたが、特に1カ月目などはその不安が強いです。
同じ職場や部署で働けるのは3年までというルールがあるので、漠然とした将来の不安も。その会社に留まって、契約社員や正社員を目指すとしても、1〜2年働いたタイミングでは、自分からはなかなか相談しづらいというのが実情だと思います。

あとはやはり金銭面ですね。ボーナスがありませんし、ネットでは『1年後に昇給を交渉した方がいい』と言われていますが、これもなかなか自分からは交渉しづらいです。
正社員のようにキャリアアップを図るため、社内で部署異動の希望を出すこともできないので、そこもデメリットではありますね」

――クリスさんにとって"いい働き方"とは?

「仕事の中でやりがいを味わえるというのは、大切なファクターだと思います。仕事は必ずしも楽しいことばかりではありませんが、『私はこのスキルで社会に貢献できている』と感じることは達成感につながります。
そして、オンとオフの切り替えができる働き方が大切だと思います。人生100年時代、ある程度、業務と個人の時間を切り離すことができ、自分自身が人間としてどうありたいのか向き合う時間を持てることが大事ですよね。
派遣社員として働いていた時、業務時間外は完全にオフだったので、それが特に明確でした。仕事に向き合う時間はきちんとフィックスされていましたし、業務も明確。子どもが生まれてからは送り迎えの時間もありましたが、派遣会社が交渉してくれて、業務時間を調整してくれました。仕事の時間は仕事に集中し、プライベートとは完全に切り離すことができたので、派遣という働き方は、当時の私に合っていたと思います」



『休んでいいよ』と言ってくれる会社も増えましたが、本音の部分はどうか分からない


――お子様は1歳半ということですが、育児と仕事の両立は大変ですか?

「芸能のお仕事は時間が不規則なので、夫の協力なしでは不可能だと思います。派遣社員の頃は働く時間が決まっていたので、保育園への送り迎えや、生活を営む上で最低限のことは1人でもなんとかなりましたが、芸能の仕事はそれが難しい。
芸能界に復帰したこの1〜2カ月くらいで、働き方はかなり変わりましたが、特に保育園の送り迎えは、どうやって協力体制を作るか...わが家でも一番の課題になっています。

子どもが急に熱を出した時にどうするか、というのも悩みどころです。去年の夏は子どもが何度も熱を出し、立て続けに保育園を休まなければならなかったので大変でした。その難しさはどの職種でも同じだと思いますが、芸能の仕事は穴を開けられないので、今は夫に任せるしかありません。派遣社員だったら、『今日は私が休むから、次はあなたが休んでね』など、半々の割合で分かち合えたかもしれません」

――日本はまだまだワーキングマザーの負担が大きいと思います。今後、どのような世の中になったらいいなと思いますか?

「雇用側にとっては難しい問題ですが、子どもの急病などで仕事が休みやすい雰囲気になればいいなと思います。『休んでいいよ』と言ってくれる会社も増えましたが、本音の部分はどうか分からない。急に1人が休んでも、仕事が回るようになればいいなと思います。
病児保育もありますが、年齢の規定などがありますし、いざ病気になった瞬間は、どうしたらいいのか慌ててしまいます。ベビーシッターさんに頼んだこともありますが、やはりとても高額でした」

――以前はテレビ番組でも、ゴミで散らかったお部屋が公開されるなどし、大きな話題となったクリスさん。お子様が生まれてから、家事をするようになりましたか?

「あの頃は、家事力ゼロどころかマイナスだったので...(笑)。全く何もできずゴミ屋敷になっていたところから一歩ずつ進んで、今はお皿を食洗機に入れたり、洗濯機を回したり、掃除機をかけたりと、基本的なところはできるようになりました。
とはいえ、今も家事の負担は8:2で夫の割合が大きく、見えないところの掃除や、名も無き家事は全て夫がやってくれています。
最低限のことはやろうと自分を鼓舞していますが、家事は完璧を求めたら苦しいので、無理なものは明日に回そうと。子どもが床をハイハイするのにホコリがたまっていると良くないので、掃除機はかけますが、たまったお皿は1日シンクに置いておいたところで問題ありませんし、洗濯物がたまっていても、明日着る洋服があれば大丈夫!(笑) 子どもが笑顔で過ごせればそれでいい、と思いながら生活しています」

――芸能活動休業を経て、ご自身の中での変化は?

「休業するまで、自分は芸能界のお仕事以外は何もできないと思っていました。大学を中退して芸能の仕事をしていたので、もしもこの仕事がなくなってしまったら、路頭に迷うだろうなと不安だったんです。ゴミ屋敷で暮らすなど生活力もなかったですし、そのうちゴミに埋もれてどうにかなってしまうのではないかと(笑)。
最初は、定時のお仕事に就くことに自信がありませんでしたが、いろんな仕事を経験したことで、そういった不安も払拭することができました。
大学を卒業して就職するという、新卒の人がたどる道を経ていないので、キャリアが狭まるところはありますが、いろいろ角度から客観的に世の中を見ることができるようになったのは、自分にとって大きな財産だと思っています」

――最後に今後の夢を教えてください。

「やはりエンターテインメントが好きなので、微力ではありますが力になりたいですし、支えることができたらいいなと思っています。スイス出身なので、将来的にはスイスでコーディネーターのお仕事ができたらうれしいですね」

春香クリスティーンさんは、3月6日(月)午後12時から開催される「TaMaRiBa Conference 2023春」「特別編:はたらくって、何だ!?ミライ会議 派遣編」(17時45分~19時)に登壇します。

【参加方法】

参加は完全無料、途中入退場自由でございます。受付でお名刺を頂戴いたしますので、ご持参ください。

日時:3月6日(月) 12時OPEN
場所:アカデミーヒルズ
主な出演者:
田村淳(ロンドンブーツ1号2号)
橘ケンチ(EXILE)
TETSUYAさん(EXILE)
春香クリスティーン(タレント)
池澤あやか(タレント・エンジニア)

【イベント概要】

メインコンテンツ
「TaMaRiBa 公開生収録」
共創、地域創生、SDGs、働き方、リスキリングといったキーワードから、新たなビジネスを生み出す番組プロジェクトの公開生収録。

12:30-13:15 TaMaRiBa with TETSUYA
「キーノート:TaMaRiBaとは? 新型ビジネスコミュニティこれまでの歩みと、これからのロードマップ」

13:30~14:30 TaMaRiBa with TETSUYA
「TaMaRiBa 高校生の地域創生"魔法の伺"始動!
~2023第一弾はJリーグコラボ "シャレン!ユース"始動」

14:45~15:30 特別プログラム
「海のゴミ0プロジェクト」by日本財団

15:45-17:00 田村淳のTaMaRiBa
「大型プロジェクト始動 TaMaRiBaが最強の公園を創る! 江津ロード~第二章」

17:45-1900 田村淳のTaMaRiBa
「特別編:はたらくって、何だ!?ミライ会議派遣編」

19:15~20:15 特別プログラム
「ARCH」企業大集合スペシャル」(詳細内容調整中)

20:30-21:45 TaMaRiBa with 橘ケンチ
「TaMaRiBaは個人のチャレンジもほっとかない!アップスキルProject 英語部の始動」

メインコンテンツ
「リアルTaMaRiBa ビジネス交流会」
TaMaRiBaイベントに集った感度の高いビジネスマンたちの交流の場が会場に出現!
新たな出会いやビジネスの種を創出します。

【春香クリスティーン プロフィール】
1992年1月26日生まれ。スイス・チューリッヒ出身。2010年に芸能界デビューし、「おはスタ」「ピラメキーノ」など、バラエティー番組に多数出演。「Nスタ」などでコメンテーターとしても活躍。2018年3月に芸能活動を休業し、2022年11月に復帰。私生活では2018年に結婚し、1児の母に。

※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。
x
x